船橋に唐揚げをメインとする「とりまここから」(船橋市芝山6、TEL047-402-2992)がオープンし、約1カ月が過ぎた。
同店の店主は船橋市内に長く住み、以前は料理人として式場で懐石料理を振る舞っていたという。いったん飲食の仕事を離れたものの、やはり飲食店で働きたいという思いが強くなり、自分で店を経営することを決意。
市内で営業に適する場所を探す中、現在の場所に出会ったという。開業準備を始めようとした矢先に新型コロナウイルス感染症の感染拡大が始まり、開業を諦めるべきか悩んだこともあったというが、「一度決めたことなので、やり通したい」という強い気持ちで、時期を見ながら今秋同店をオープンした。
隣に広い駐車場を構えたコンビニエンスストアがあり、以前はラーメン店だった同所。「このエリアを訪れた際、ここがとても平和な地域だと感じた。治安もよく、地域密着な感じがした」と店主。
店内は内装をフルリニューアル。一度スケルトン状態にし、一から店舗を作り上げたという。
店舗面積約11坪の店内にはカウンター席が6席。テイクアウトにも力を入れ、メニューは単品料理のほか、弁当もある。唐揚げは単品の場合、モモ3個=330円~(以下、イートイン時は全て税別。テイクアウトは税込)、ムネ3個=270円~となる。
鶏肉は全て国産の「あべどり」を使用。「いろいろな鶏肉を試したが、あべどりは何もしなくても甘い」と店主。
弁当メニューは、唐揚げ弁当A(モモ2個、ムネ2個)=550円、B(ムネ4個)=500円、C(モモ4個)=580円。唐揚げの量が増えるデラックス弁当もある。「(自身の)3人の子どもはそれぞれ好みが違うが、唯一共通して好きな料理が唐揚げだったことから、唐揚げはきっと多くの人が好きなメニューに違いない!と思い、唐揚げに絞った」と店主。
バリエーションに富んだソースも手作りで用意し、「チキン南蛮弁当」「チリマヨ唐揚げ弁当」(以上600円)などもあるほか、フライドポテト(350円)、枝豆(350円)といった酒のつまみになるメニューもそろう。ドリンクメニューにはアルコールも用意し、生ビール、ハイボール、果実酒、サワーなど各種アルコールをそろえる。
同店では「ドクターフライ」という機器を導入している。「揚げ物が苦手」という店主の妻は「ドクターフライで揚げた揚げ物なら軽くて全然脂っこくない」と笑顔を見せる。
店名には「とりあえずここからどう?」という意味を込めているというが、鶏肉の「とり」、唐揚げの「から」、店主・妻のニックネーム「ここ」も入った店名とも。
店主の妻は「オープンして約1カが月たった。老若男女、いろいろな人に来ていただけてうれしい。みなさんの食卓の一員になれていれば」と話す。「揚げ物を家でやるのが大変だというママたちにも、『唐揚げだけは外で買って帰ろう』というように、気軽に使ってもらえたら」とも話している。
店主は「注文を受けてから揚げるため、どうしても揚げるのにお時間をいただいている。可能な限り、電話予約をいただけたほうがお待たせしない」とも付け加える。
営業時間は11時~14時、17時~21時。火曜定休。