船橋の音楽イベント・コンサート企画会社「すずき企画」が1月23日、ライブ配信サービス「ツイキャス」を使った音楽イベント「すずき企画プロデュース『ろまねすく』コンサート」を開催する。
同イベントは2020年12月に行われたライブ配信イベントの第2弾。出演は今年デビュー10周年を迎える和楽器とピアノのデュオ「ろまねすく」。尺八とピアノのコラボレーションと、友情出演として武藤秀平さんがパーカッションで共演する。チケット料金は2,500円。
社長の鈴木攻三さんは、市内小・中学校の教諭や校長、公民館館長を務めた経歴を持つ。コンサートの企画・プロデュース全般、音楽鑑賞教室の企画・運営、合唱・合奏の指導・指揮、声楽個人指導、研修会講師・講演など多岐にわたる「すずき企画」(船橋市三山)を個人事業を立ち上げ約2年、音楽活動を行う演奏者の支援、世界に羽ばたく人材育成に注力するほか、最近では「プラッツ習志野市民ホール」(習志野市大久保)でのコンサートなどの企画制作も手掛けた。
鈴木攻三(こうぞう)さんは1954(昭和29)年、東京都文京区本郷生まれ。武蔵野音楽大学声楽科を卒業した後、船橋市内の小・中学校の教諭に。「夢を育む教育の推進」をモットーに、前原中学校、市川市立第六中学校、国府台小学校、高根東小学校、葛飾中学校、海神中学校、丸山小学校、古和釜中学校、習志野台中学校、海神小学校で音楽科担当教員として指導に当たり、28歳のときには船橋に住んでいた。
鈴木さんが36歳の時には法典西小学校で教務主任、39歳で船橋市教育委員会指導課に勤務。その後、教頭として湊中学校、豊富中学校、芝山中学校で勤務し、その後また教育委員会に戻り、国際理解教育面でも力を振るい、課長補佐として学校とのパイプ役となり職務にあたったという。さらにその後は、習志野台第一小学校校長、船橋市小中学校音楽教育研究会会長、千葉県教育研究会船橋支会会長を経て、2016年からは夏見公民館館長を務めていた。
地域の合唱団指導も行い、習志野台第一小学校の保護者を中心に組織する女声コーラスグループ「glee」では指揮者も務めた。夏見公民館の館長時代に立ち上げた夏見混声合唱団の指揮者も務めている。
鈴木さんが夏見公民館の館長をしていた頃には、市内公民館では初の試みとなる12時間ライブイベントを同公民館で開催したこともある。熊本地震の震災地域の復興支援や東日本大震災の支援として、チャリティーとして、公民館営業時間の9時から21時の、12時間ぶっ続けでライブイベントも開催した。音楽関係者だけでなく教育関係者から注目を集めた。
鈴木さんの周りには、イベントを持ちかける音楽家や卒業生も数多く、「船橋市内で自由な発想で音楽をする機会を提供できないか」と鈴木さんは考えていたという。「定年退職したら、独立して若い人材を育成する事業を立ち上げようとの夢も抱いていた」と鈴木さん。
「自分が音楽に救われてきた。だから音楽に恩返しがしたい。自身の事業では、若手演奏者をはじめ、音楽を通して学校教育と社会教育の連携・融合を図り、幼少から本物の音楽に触れさせることで、音楽を愛好する心情を育て、夢と潤い、愛のある音楽活動などを支援すること」とも。