イチゴ狩りをメインとした「アンデルセンいちご園」(TEL 047-404-1170)が1月6日、船橋市楠が山町にオープンした。
2段になった高設栽培で小さな子どもも楽にイチゴ狩りが楽しめる
同所をオープンするのは昨年6月に新規就農した伊豆丸(いずまる)智也さん。昔から伊豆丸さんは「自営業をやってみたい」との思いがあり、飲食業界、建築業界で働いてきた経歴を持ちながら新たに農業の世界へ飛び込んだ。
「農業で一旗揚げたい」と、まずは千葉県立農業大学校(千葉県東金市)で1年半かけて農業の基礎を学ぶ中で、「イチゴの栽培をしよう」と決めたという。「食に興味がある」「接客も好き」ということから、「イチゴ狩りがいい」と決め、卒業後1年半、八千代市の農家で研修期間を積んだ。その際、人づてに今の場所が空いていることを知り、昨年農家として認められる「就農許可書」を取得した。
伊豆丸さんは大阪府出身。親の転勤に伴い、子どものころから各地を転々したという。伊豆丸さんが船橋に来たのは約6年前、結婚を機に移住した。「船橋はすごく住みやすい街。北部に行けば農業が中心となっているし、いろいろな魅力がある。こんな市は珍しいと思う」と伊豆丸さん。「船橋で骨を埋めるつもり」とも。
同園は、元はトマト農家のハウスが建っていたという。約4千平方メートルの敷地には、ハウスが複数立ち、そのうちの2棟は、骨組み生かしてイチゴ用ハウスに改装した。新規就農に当たっては5千平方メートルの農地がないと許可が取れないため、八千代市の農地も持つことで条件をクリアし、伊豆丸さんは船橋市と八千代市の2市から就農許可を取得しているという。
船橋の同園では、2段になった高設栽培でイチゴを育てている。「章姫(あきひめ)」「紅ほっぺ」「かおり野」の3品種計1万株ほどを栽培する。昨年12月は、イトーヨーカドー津田沼店にイチゴを出荷した。「自分の作ったイチゴが初めて地域の人に買ってもらえたのは、やはりうれしかった」と伊豆丸さん。
イチゴ狩り営業では、新型コロナ感染防止策として、入場時には検温、手指消毒、マスク着用の徹底をし、一度に入場できる人数は最大15人程度までと制限をかける。
「今アンデルセン公園は臨時休園中だが、例えば、家族にアンデルセン公園で遊んだ後に立ち寄ってもらい、アンデルセン公園とイチゴ狩りを入れて家族4人1日1万円以内で楽しめたらリーズナブルだと思う。家族そろって楽しんでもらいたい」と伊豆丸さん。「団体での貸し切りなどにも対応できる」とも。
「イチゴを作るからには、船橋で一番おいしいイチゴを作る」と意気込みを見せる。同所はイチゴ狩りシーズンのみオープン予定で、夏は八千代で枝豆を栽培していく予定という。「いずれは加工品などもどんどん作っていきたいと思っている。まずは1年目、イチゴ狩りをがんばってやっていく」と笑顔を見せる。
料金は時期により異なり、4月4日まで=小学生~大人2,100円、3歳~未就学児1,600円。4月5日以降=小学生~大人1,700円、3歳~未就学児=1,300円、ゴールデンウイーク以降=小学生~大人1,300円、3歳~未就学児=900円。2歳以下無料。30分間食べ放題。
営業時間は10時~16時。月曜・火曜・金曜定休。予約優先で、予約は電話とメールで受け付ける。駐車場は20台駐車可能。仮設トイレあり。