私設図書館兼書店「針鼠(ハリネズミ)書房船橋本店」(船橋市本町4、TEL 047-767-6335)が3月24日、本町通りにオープンした。
店主は船橋市出身の岡直樹さん。岡さんは、大学1年時にはNPO法人「情報ステーション」を立ち上げ、現在は一般社団法人「地域力研究所」代表理事、一般社団法人「船橋市観光協会」専務理事、「船橋人物図鑑」の代表も務める。
岡さんは「借りることも買うこともできる本屋。内装などまだまだやりたいことがたくさんある」と意気込む。店舗面積は約16坪。畳のベンチがあり、和モダンで落ち着いた雰囲気に仕上げた。
絵本の棚の管理を担当するのは、「情報ステーション」副代表の鈴木清美さん。「市営図書館には置いていないような仕掛け絵本などもある。小さい子ども連れだと『静かにしなきゃ』など気を使うが、ここではリラックスして過ごしてほしい。季節に合わせた棚作りをしているので、その辺りも楽しんでもらえたら」とほほ笑む。
店名「針鼠書房」の「針鼠」は、昔の蔵書票「ハリネズミ書票」の最古のデザインが針鼠だったことから採用したという。本の購入時には、貸し出し用蔵書シールの上に針鼠デザインの「蔵書票」を貼り、購入済みであることを証明する。
「蔵書票」のデザインを担当したのは、市内在住イラストレーターで似顔絵師「にがおえ便」の浜田琴さんとイラストレーターで切り絵作家の中村頼子さん。
岡さんは「本の購入時には、どの蔵書票が出るかはわからない。これからも蔵書票のデザインを増やし、ガチャガチャのような楽しさを味わってもらえたら」と話す。「コロナ禍で立て続けにイベントがなくなる中、この場を何かの発表の場などに使ってもらえれば、と思っている。今後は、そうした場をオンライン配信するのに必要な設備なども整えていきたい」とも。
営業時間は木曜・土曜の13時~20時。