京成船橋駅から徒歩1分、ドン・キホーテ船橋南口店のビル7階に10月1日、個室プライベートサウナ「Re: (アールイー)」(船橋市本町1)がオープンした。
番頭の成田さん、マネジャーの伊藤さん、支配人の大根正規さん(左から)
経営は、千葉県ベイエリアを中心にケーブルテレビ事業などに取り組む「貝電」(東町)。同社は1981(昭和56)年に創業し、2018(平成30)年に本社を浦安市から船橋市に移した。創業40周年を機に新事業創出のための社内プロジェクトを発足。外部識者も交えながら業種を問わず事業プランを自由に発想していく中で、この業態にたどり着いたという。
完全個室サウナという畑違いの業態に乗り出したきっかけについて、支配人の大根正規さんは「大衆向け施設が苦手だという社員の声が出発点になった。視察した神楽坂の完全個室サウナでの体験が素晴らしかったので、そこから本格的にプランを練っていった」と振り返る。
店舗面積は約100坪。店内にはスタンダードルーム(60分3,600円、80分4,500円)6部屋、VIPルーム(80分6,000円、1人追加ごとに2,000円、最大3人まで)2部屋の計8部屋を用意する。
「サウナが流行している中、興味はあるけど苦手だな、大衆浴場だとサウナーに圧倒されてしまうという方にも楽しめる空間を作りたかった。併せて、LGBTQの方や体に障がいがある方なども安心して入れる場所を目指した」という大根さん。幅広い層に利用してほしいと、店内は緑や木々を多く配置するとともに間接照明を使うなどして、「スタイリッシュな雰囲気」になるよう工夫したという。
スタンダードルームにはサウナのほか、冷却器を通した大量の冷水が出るオーバーヘッドシャワー、内気浴のためのリラックススペースを用意し、サウナ、クールダウン、休憩の一連の流れの全てを個室空間の中で繰り返すことができるようにする。
リラックススペースの照明は、朝は東側から明るい光が、夕方は西側から赤みを帯びた光が差し込むなど、時間帯に合わせて向きや明るさが自動的に変わるようプログラムで制御している。「屋内でも外気浴に近い体験ができるよう、こだわった」と大根さん。
VIPルームはスタンダードルームよりもサウナエリアが広いのに加え、浴室も用意しているので水風呂も楽しむことができる。VIPルームは同性同士であれば最大3人まで一緒に利用可能。
サウナ後にはロビースペースで、生ビール(600円)やコーラ(300円)などのドリンクも注文できる。
店名の「Re:」について大根さんは「お客さまそれぞれの過ごし方を大切にしたいという思いを込めた。ある人はリラックス、ある人はリボーンなど、その時々のReの時間を過ごしてほしい」と話す。
営業時間は7時45分~24時(最終受付22時30分)。水曜定休。