「千葉ジェッツふなばし」の佐藤卓磨選手が11月13日、竹之内農園(船橋市旭町4)で船橋市内のひとり親家庭を対象にトマト狩りと芋ほり体験会を開き、10組の親子が参加した。
佐藤選手は社会貢献活動「シュガプロ」を2021年に立ち上げ、今年4月にクラウドファンディングで絵本「ぼくはキリン」(佐藤卓磨・作、カワダクニコ・絵)を制作し、船橋市、千葉県内の子ども関連施設など約1000カ所に寄贈した。今回の農業体験は同活動の第2弾となる。
「身近にいるひとり親の家庭から、親が忙しすぎて子どもとゆっくり触れ合う時間が持てないと話を聞いたので、今日は屋外で作物の収穫をしながら親子の時間を過ごしてもらい、気分転換してほしい」と佐藤選手。収穫体験を企画した経緯については、「子どもの頃、祖父が家庭菜園で育てたトマトを一緒に収穫した楽しい思い出があったので」と話す。
佐藤選手は札幌市出身。滋賀レイクスターズを経て2020年に千葉ジェッツふなばしに入団し、日本代表選手としても活躍している。
トマトのビニールハウスでは竹之内農園代表の竹之内幹也さんが医療用フィルムを使った「アイメック農法」の説明をした後、トマトの選び方、摘み取り方などを参加者にアドバイスした。
親子らは、相談しながらトマトを摘み取ったり、何個採れたかを比べ合ったりするなど会話を弾ませながら楽しむ様子が見られた。芋畑では大きな芋を掘り当てると「お兄さんに見せる」と佐藤選手に芋を見せに行く子どもも。
今回の企画に協力した船橋市児童家庭課ひとり親支援係の荒木徹さんは「千葉ジェッツふなばしと船橋市は社会貢献活動などで連携しており、今回の企画ではひとり親家庭への連絡などで協力した。今後も千葉ジェッツふなばし、JAと協力してこのような企画ができれば」と話す。
佐藤選手は「最初は緊張している子どももいたが、トマトを採っている間にどんどん笑顔になり、自分自身も楽しくて時間がたつのがあっという間だった。今後も次の世代を担う子どもたちの支援活動を企画していきたい」と抱負を話す。