市立船橋高校野球部3年の森本哲星選手が12月15日、読売ジャイアンツ入団に向けての意気込みを松戸徹船橋市長と松本淳教育長に報告するため、船橋市役所を訪れた。
「ジャイアンツ・ファンフェスタ」前日に考えたというサインを書く森本選手
鳥取県出身の森本選手は、兄の哲太さんと一緒に小学4年の時に野球を始め、6年から本格的に投手に。中学時代からプロ野球選手になりたいという夢があり、地元ではなく野球の強豪校である市立船橋高校に入学することを決意したという。双子の兄の哲太さんと両親と共に船橋に移住した。
最速143キロの直球と鋭く落ちるスライダー、大きく曲がるカーブが武器のサウスポーとして、同校15年ぶりとなる甲子園出場に貢献。甲子園でも活躍し、25年ぶりの1勝に導いた。
9月に米フロリダ州で開催された「WBSC U-18ベースボールワールドカップ」では日本代表にも選出され、パナマ戦とアメリカ戦の 2 試合に先発し、銅メダル獲得に大きく貢献した。
森本選手はプロ野球ドラフト会議で読売ジャイアンツから育成9位指名を受け、入団が決定。同校野球部の海上雄大監督は「入学の時からプロになりたいと言っていた。一つ一つステップを踏んで頑張ってきた結果」と話す。
森本選手は「今持っている球種をもっと磨きたい。先発ローテーションに入って、日本代表になれるような選手になりたい」と意気込みを見せた。「プロへの入団が決まった時、自分も家族もうれしかったが、鳥取の友人らの方が自分より喜んでいた」とも。
松戸市長は「甲子園での市船の活躍は、市民の皆さんも目に焼き付けていると思う。野球の楽しさを見せられるような選手になってほしい。応援している」と話し、松本教育長は「プロのレベルの高い世界で、自分の持っているものをさらに磨いて、自分を信じて頑張ってほしい」とエールを送った。
森本選手は年明けの1月8日に入寮し、同13日に始まる合同自主トレーニングに参加する予定。