暮らす・働く 学ぶ・知る

船橋で廃ペットボトルを活用した道路修繕 関東の自治体で初の試み

アスファルトフィニッシャーで敷設=船橋で廃ペットボトルを活用した道路修繕

アスファルトフィニッシャーで敷設=船橋で廃ペットボトルを活用した道路修繕

  • 1

  •  

 船橋市は1月30日、「ふなばし三番瀬海浜公園」(船橋市潮見町)近くの市道で廃棄されるペットボトルを活用した道路修繕工事を始めた。

使用された白い粉末状の添加剤=船橋で廃ペットボトルを活用した道路修繕

[広告]

 市道路維持課の主任技師・小久保翔太さんは「潮見町地区は工場や倉庫が多く頻繁に大型車が通行するため、短期間で道路が傷んでいた。対策を検討している中で、廃ペットボトルを道路修繕に利用することで耐久性がアップし、さらに市が取り組みを強化している環境問題にも対応できることが分かり、試験施工することを決めた」と経緯を話す。

 国内で回収されるペットボトルは8割以上がリサイクルされているが、一部は再利用できないまま埋め立てられるなどしている。その廃ペットボトルを処理・活用する技術を花王が開発し、今回の工事にも同社の「ニュートラック5500」が使われている。この添加剤を通常のアスファルトに配合することで「通常の5倍の耐久性が保たれる」という。この工法での道路修繕は、関東地方の自治体では初めてだという。

 工事を担当する高根建設(高根台)の石神宇貴(たかき)さんは「傷んだ道路を10センチ削って、通常のアスファルトを敷き、その上に添加剤配合のアスファルトを5センチの厚さで敷いて打ち固めている。今回の工事では施工区間324メートルを2日に分けて敷設する」と説明する。

 石神さんによると、工事中のアスファルトは170度の高温で、地面をならす作業者は靴に厚い木製のサンダルを装着する。靴底が溶けたり張り付いたりするのを防ぐとともに、柔らかいアスファルトに靴跡がつくのを防止するためだという。地面を押し固める「マカダムローラー」から水をかけながらの敷設となり、もうもうと湯気が立ちのぼる中、急ピッチで作業が進められていた。

 この廃ペットボトルの活用方法は世界的にも注目されており、より多くの舗装道路や駐車場の修繕への利用も見込まれるという。小久保さんは「この辺りの道路では約3年で、わだち掘れやひび割れが起こる。それを超える5年ほどの期間で耐久性を検証して効果が確認できれば、大型車の通行の多い他の道路にも活用していきたい」と期待を込める。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース