市立船橋高校（船橋市市場4）野球部が7月19日、全国高校野球千葉県大会5回戦で千葉学芸高校を5対0で下し、ベスト8に進んだ。

全国高校野球千葉県大会準々決勝　市船野球部が習志野と対決へ

　初回から互いにチャンスを作りながらも、スコアボードには6回までゼロが並んだ。迎えた7回、1死から上林武蔵選手（2年）がレフト前ヒットで出塁すると、送りバントでランナーを得点圏に進めた。

　市立船橋の応援席からは、この日一番となる「市船ソウル」が流れる中、9番・木内大智選手（2年）が直球をレフト前に弾き返し先制に成功。その後、1番・ハレグザッド ノア選手（3年）がレフト前にヒットを放つと、2番・田中淳弥選手（3年）がデッドボールを受け一塁に。2死満塁の場面で3番・吉田有磨選手（3年）がレフトに走者一掃のタイムリーツーベースヒットを放ち、この回に一挙4点の猛攻撃で千葉学芸を突き放した。

　8回、2死後、エラーで出塁したランナーを、またしても木内選手がライト前タイムリーヒットで追加点。「後輩にも頭をなでられるぐらい『ナイスバッティング』と言ってもらえたので自信につながった」と木内選手。

　投げては先発・西方大翔選手（2年）からバトンを受け取った工藤将祐選手（2年）の完封リレーで熱戦を制した。

　主将の篠﨑大耀選手（3年）は「（相手の）四釜（臣典）投手は経験豊富で一番対応するのが難しい投手。序盤、中盤はチャンスが作れても得点が取れず、後半の1つのチャンスをものにできたことが大きい」と試合を振り返ると、海上雄大監督は「選手たちが我慢しながらプレーをしてくれた。どこかで来るチャンスを実行してくれた。今までにない試合展開だったことは成長だと感じている」と目を細める。

　21日に行われるベスト4を懸けた次の相手は習志野高校。昨年の秋季大会では9対8で勝ち、春季大会では3対4という、互いに1勝1敗となっている。

　海上監督は「春に負けている相手なので、とにかく準備してきたことを、自分たちの力をしっかり発揮できるように調整し、挑戦者として向かっていきたい」と意気込む。

　準々決勝は21日、ZOZOマリンスタジアムで10時に試合開始予定。