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昭和産業船橋工場で親子見学会 自動化された工程見学、ホットケーキ調理も

昭和産業船橋工場で親子見学会=子どもたちに原料などの説明をする仙波美智代工場長

昭和産業船橋工場で親子見学会=子どもたちに原料などの説明をする仙波美智代工場長

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 昭和産業(東京都千代田区)の船橋工場(船橋市日の出2)で11月10日、周辺住民を対象に「船橋工場おやこ見学会」が開催された。今夏始めた見学会は今回で3回目。

調理スペースでホットケーキを調理=昭和産業船橋工場で親子見学会

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 1936(昭和11)年に設立された同社は、小麦、大豆、菜種、トウモロコシの4つの穀物を扱う。現在の船橋工場は1965(昭和40)年に建設され、主要3工場の中で最も歴史がある工場だという。

 同社では、昨年6月に「船橋プレミックス第2工場」を新設し、ロボットによる資材搬送をはじめとした最新の自動化設備や全工程でのIoT活用により、高い生産性や省人化などに対応した工場となった。生産品目はホットケーキミックス、お好み焼粉、天ぷら粉などで、小袋製品の生産に特化している。

 併せて、工場内に見学エリアや調理スペースを設けた。管理課長の石黒淳一郎さんは「当社の船橋工場には、これまで工場見学用の施設がなかった。新しい工場では見学エリアを整備したので、工場見学や食育活動などを通して地域社会との共生を目指してしていきたい」と話す。

 「船橋工場おやこ見学会」は、船橋工場周辺地域に居住する親子を対象に今年の夏から開催。現在は、平日の小中学生の団体のみで限定的に開催している。今回は、市内フリースクールに通う小学1年生~中学1年生の児童・生徒8人とそ、の保護者らが参加した。

 工場見学では、仙波美智代工場長が小麦を原料としていろいろな製品を作っていることなどを紹介し、「昭和産業という会社を身近に思ってもらえるとうれしい」と話した。その後、管理課の吉岡麻綾さんが大型スクリーンを使って穀物の産地などを説明し、実際に子どもたちが小麦やトウモロコシなどを触る場面もあり、参加者は楽しみながら学ぶ様子が見られた。

 見学通路ではホットケーキミックスが箱に詰められるまでの一連の流れを見学。その後、調理スペースに移動して同工場で製造されたホットケーキミックスを使って、実際にホットケーキを子どもたち全員で作った。

 参加者の一人は「あっという間に箱詰めされるのを見て面白かった。ホットケーキもおいしかった」と話していた。吉岡さんは「引き続き、船橋市近隣地域を対象に夏休みや春休みに工場見学を企画する予定。当社では食育活動のスローガン『穀育(穀物を通して人を良く育てる)』を掲げている。船橋工場でも地域の子どもたちや家族に楽しんでいただけるよう、取り組んでいきたい」と話す。

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