毎年恒例の「節分祭」が2月3日、船橋大神宮(船橋市宮本5)で行われ、4年ぶりの豆まきも行われたことから大勢の参拝客でにぎわいを見せた。
神楽「山神舞(さんじんまい)」=船橋大神宮で恒例の「節分祭」
節分祭は、春の到来を告げる立春を前に災厄をはらう意味合いもあり、古来より続く年中行事の一つ。御殿での祭典を執り行った後、神楽殿で神楽奉納が行われ、今年は4年ぶりに豆まきも行った。コロナ禍前までは午前・午後の2回、神楽奉納と豆まきを行っていたが、今年は午前のみとなった。
神楽の舞は、楽太鼓、締太鼓、笛の演奏で、神楽殿と参拝客らをおはらいする「みこ舞」、赤い顔で鼻が長い猿田彦(天狗)が神を舞台に導くという「猿田舞」、節分祭のみ演じる福の神の恵比寿と大黒の「恵比寿大黒舞」、赤鬼と青鬼を山の神である「鍾馗(しょうき)」が退治する「山神舞(さんじんまい)」の4種類の舞が奉納された。
神楽奉納が終わると、大神宮楽部からそれぞれの舞について説明があり、「節分は季節を分けることを意味する。これから行う豆まきでは皆さんの心を一つして、明日からの新年が平穏な年になりますように」と話があった。
その後、太鼓の合図で松戸徹船橋市長や氏子らによって厄よけの豆まきが行われ、参拝客に向けて豆や米、菓子などがまかれた。豆まきが始まると、来場者は袋を広げたり手を上げたりして盛り上がりを見せた。
同宮の関係者は「今年は4年ぶりの豆まきで、土曜日と重なったことから大勢の人が来てくれた。平和な一年になれば」と話す。20代の娘と参加したという40代の女性は「仕事が2人とも休みだったので初めて来た。人が多くて驚いたが、豆がもらえてうれしい。いい一年にしたい」と話し、小学1年の子ども連れの母親は「最初は鬼が怖いと泣いていたが、お菓子がもらえたので喜んでいる。元気に過ごしたい」と笑顔で会場を後にした。