船橋市中央図書館(船橋市本町4)が2月1日、7カ月に及ぶ空調設備改修工事を終えて通常開館した。
利用を再開した休憩コーナー=船橋市中央図書館、7カ月間の空調改修工事終え通常開館
着工は2023年7月。期間中は館内に立ち入っての蔵書の閲覧はできず、予約、リクエストの受け付けと貸し出し、返却のみ臨時窓口で受け付けていた。
開館から23年となる同館ではエアコン室外機の経年劣化と故障により、数年にわたり空調の不調が続いていたという。不調がある度、修理や部品交換で対応してきたが、部品が手に入らない状況となったためエアコンの全面入れ替えを決めた。同館2階には、空調改修工事の様子を伝える写真も展示している。
空調工事完了に合わせて、コロナ禍で利用できなくなっていた2階・3階の休憩コーナーの利用を再開して飲食を可能にした。加えて、閲覧にスペースが必要な雑誌新聞コーナーに大型のテーブルを配置したり、美術書コーナーに1人がけテーブルを配置したりするなど、リニューアルした場所もある。
再開日が近づくと、開館日を確認する電話や「明日からですよね」などと職員に声をかける利用者が増え、2月1日当日は開館と同時に20人ほどの来館があるなど、待ち望んでいた利用者の多さがうかがえたという。矢野誠一館長は「空調の不具合について意見を頂くこともあり、心苦しかった。7カ月間、不便をおかけしたが、快適に利用いただける状態になった」と話す。