総菜と弁当を販売する「鈴木屋」(船橋市高根台7)が新京成線・高根公団駅の南口から徒歩1分ほどの場所にオープンし、4月29日で1カ月がたつ。
奥から、鶏のからあげ弁当、赤魚を使った弁当=高根公団に弁当と総菜の店「鈴木屋」
店長は、海神小・中学校を卒業した鈴木洋子さん。洋子さんは、幼い頃から調理が身近にある環境で生まれ育った。洋子さんの両親は1962(昭和37)年~1984(昭和59)年、市内夏見や本町、飯山満町にあった中華料理店「来集(らいしゅう)軒」を経営。洋子さんは調理師の経験があり、病院の調理師として約25年間勤務した。
洋子さんの長男・涼さんは「自分ができる親孝行として、今回、店のオープンに踏み切った」という。「体にいいものを食べてほしい」という洋子さんには、優しい味を心がけた総菜・弁当を販売する店を船橋で出したいという夢があった。涼さんは、車両整備、板金塗装、軽貨物運送業などを主な事業とする「My Style(マイスタイル)」(楠が山町)を経営し、同社の事業の一つとして、偶然見つけた同所で店を開いた。
メニューなどを考え、調理を担当するのは洋子さん。冷凍食品の使用は避け、「特に煮物を食べてほしい」と筑前煮やカボチャの煮物なども作っている。扱う弁当は日により異なるが、「日替わり弁当」「鶏の唐揚げ弁当」(以上500円)、「サバの香味焼き弁当」(600円)、「キーマカレー」(650円)などを店頭に並べ、総菜も小分けにして販売する。
約26坪の店内にはイートインスペースも設け、4人がけテーブル4卓を備える。日によりメニューは異なるが、店内では「魚の竜田揚げ定食」「ハンバーグ定食」(以上800円)などの定食も販売する。いずれも、みそ汁、副菜1品、漬物が付く。
「まだ始めたばかりで手探り状態。若い方も年配の方にも利用してもらっている」と洋子さん。「店に出しているメニュー表などは娘が全部作ってくれた」と続ける。涼さんは「注文内容にもよるが、近隣への配達にも応じるので相談いただければ」と利用を呼びかける。
営業時間は11時~18時。水曜・日曜定休。