船橋市を代表するブランド果実「船橋のなし」のギフト用に用意された「ふなっしー梨箱」の2024年デザインが決定し、6月1日、予約を受け付けを始めた。
同企画は、梨の妖精「ふなっしー」が船橋の梨農家に協力し、2013(平成XX)年から続いているもの。毎年箱のデザインが変わり、ふなっしーファンをはじめ、大切な人へのギフト、お中元としてなどのニーズが高く、毎年、全国各地から注文が入っている。
梨箱は梨5キロを基準にした段ボール製、梨の品種や大きさによって個数は変わる。和梨の価値は一般的に大きな果実の方が高いとされるが、ふなっしー梨箱に詰める「船橋のなし」は「秀」「優」「良」に分けられた等級のうち、「秀」の中でも「特に品質の良いもの」を選別して詰めているという。
今年のデザインは、箱全体にふなっしーのカラーとなる黄色をベースに、「家族(大切な人)と食べてもらいたい梨ギフト」というコンセプトで、黄色のギンガムチェックの天面にはふなっしーファミリーをあしらう。箱の側面には、窓から顔をのぞかせるふなっしーを描き、箱全体が「家」のように見えるデザインになっている。
「船橋のなし」は、市内で生産する主要3品種「幸水」「豊水」「新高」をギフトとして発送しているが、今年の開花時期は昨年よりも1週間~10日ほど遅く、市内梨農家では4月上旬ごろに交配作業のピークを迎えていた。
さらに、昨年8月に発表された、中国産の花粉の輸入停止に伴い、自前で花粉を採取し来季用に保存するなど、これまでになかった作業が発生している農家も多かったという。船橋市地方卸売市場の梨担当者は「例年にない作業が発生したことで大変だった農家もいたと思うが、梨自体は順調に生育中。出荷はお盆前後位になる見込み」と話す。
市内梨生産者の一人、加納芳光さんは「今年の梨の出荷時期が昨年よりも遅くなるということは、それだけ日照時間が長くなるということ。その方がおいしい梨になる。首を長くして、今年の『船橋のなし』を待っていていただければ」と話す。
「船橋のなし」サイトでも現在、事前予約を受け付けている。東武百貨店船橋店の地下にある青果店「丸あ商店」、船橋市内に本社を構えるスーパーマーケットチェーン「ランドローム」各店でも受け付けるほか、船橋市内の梨農家でも一部販売を予定している。「2キロ用ふなっしー梨袋」も一部の市内農家と販売店で取り扱う。