不登校支援や育児相談も行うカフェ「ヨリドコロmani mani(まにまに)」(鎌ケ谷市東道野辺7)が東武アーバンパークライン・馬込沢駅から徒歩9分の場所にオープンして、8月3日で半年がたった。
昭和の民家を思わせる入り口=馬込沢駅近くにカフェ「ヨリドコロまにまに」 不登校支援・育児相談も
保育士と公認心理師の資格を持つの伊藤祥子さんと、船橋市の小学校・特別支援学校の教員の経験を持つ川崎彩さんが共同運営する同店。現在、伊藤さんは船橋市の心理発達相談員として、川崎さんは保育士としても仕事をしている。
伊藤さんと川崎さんは20年来の友人で、職場が一緒だった時期もあった。共に縦割りの組織の中で子どもたちや保護者を支援することに課題を感じていたという2人は「もっと自由に楽しく子どもたちや相談者を支えたい」という思いから、互いに通いやすい場所に同店を開いた。
店名の「mani mani」は、子どもが言いやすい言葉で、古語の「なるようになる」という意味も込める。昭和の民家を思わせる木の扉が特徴の同店の店舗面積は約24坪。1階は、白いしっくい壁と木を基調とした落ち着いた内装で、4人がけテーブル2卓とカウンター2席を備える。
メニューは、カレーやうどんなどの主菜に副菜とデザートをセットにした「プレートごはん」(1,200円)、注文を受けてから作る「蒸しパン」(2個300円)などを並べる。「プレートごはんには、地元の野菜をたっぷり使っている」と川崎さん。コーヒーやチャイなどのドリンクも提供している。
2階フリースペースは水曜・金曜の午前、学校に行きづらい子どもたちの居場所として運営(1回1,000円~)するほか、育児に悩む保護者を対象とした個別相談会(1時間2,000円、要予約)も木曜・土曜の午前に開いている。
「『生きづらさを感じても愉快に生きよう』をモットーにしている」と話す伊藤さん。「私たちが関わることで、一人じゃないと思える場所にしたい」と意欲を見せる。
カフェの営業時間は12時~17時。日曜・月曜・火曜定休。