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低利用魚を活用したご当地グルメ「コノシロカレー」 市船生の発案で商品化

高校生からの発案を具体的なレシピにした「963」の黒川裕士さん(中央)

高校生からの発案を具体的なレシピにした「963」の黒川裕士さん(中央)

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 船橋市立船橋高校(市船)の生徒たちが船橋の漁師や飲食店と連携し、地元産の低利用魚「コノシロ」を活用した新たなご当地グルメ「コノシロカレー」を開発した。6月14日に船橋市運動公園(船橋市夏見台6)の野球場で行われた千葉スカイセイラーズのホームゲームに合わせて、スタジアム前の売店スペースでお披露目した。

商品開発に臨んだ市船商業科の生徒たち

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 同商品は、市船の生徒たちが「高タンパク・低脂質のアスリート食」「SDGs」「地産地消」をキーワードにアイデアを出し、商品開発などを手がけ「ラーメン963(クロサン)」などを経営する料理人・黒川裕士さんの協力を得て商品化にこぎ着けた。

 カレーの主役となるコノシロは、東京湾で水揚げされながらも消費が少ない未利用魚の一つ。今回はミンチ加工され、キーマカレーの具材として活用した。コノシロのミンチを提供したのは、市内で漁業を営む「大傳丸」の大野さん。大野さんはスズキ漁を営む傍ら、資源保護の観点から持続可能な漁業に取り組んでおり、低利用魚の有効活用を研究している。

 今回提供したのは、「船橋にんじん」を使った「レッドカレー」と船橋小松菜を使った「グリーンカレー」の2種。イベント当日は、特別に2種を一度に楽しめる「あいがけスタイル」で提供した。 

 今後はレトルト商品や冷凍食品としての販売展開を予定しており、ふるさと納税返礼品への登録や、船橋市内のコンビニ・百貨店での取り扱いも目指す。商品名についても複数案を検討しているが、市民からの公募も視野に入れているという。

 黒川さんは「かつて世界大会で優勝したクラムチャウダーなどと合わせて、『海』をテーマにしたラインアップの商品化も構想している」と話す。

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