
認知症カフェ「てんこ森カフェ」が6月27日、船橋市運動公園前にあるモデルハウス「アイフルホームのあそべる家」(船橋市夏見台5)を会場として、こども食堂をプレ開催した。
「子どもと接する機会ができてうれしい」と話すボランティアメンバー
「てんこ森カフェ」は、市内で活動するケアマネジャーの大畠未来乃さんが2年ほど前から開いている認知症カフェ。シェアスペースとして貸し出されていた同施設で、地域の人が集まる場をつくりたいと、毎週金曜日に開いてきた。
町会や自治会などの地域住民のほか、福祉関係事業所や子育て関係者など、幅広い層が参加している。以前から大畠さんは、高齢者だけでなく、子どもや子育て世帯も一緒になって楽しめる場所をつくりたいと考え、「ごちゃまぜ形式の子ども食堂の開設を計画していた」という。
「多世代が交流することで、互いに大きな学びや気付きがある。みんなが参加できる居場所をつくりたかった」と大畠さん。
当日は、開始直前に集中豪雨があり来場が懸念されたが、近隣住宅へのポスティングやSNSでの情報発信などを通じて約20人が参加した。今後は、近隣の小・中学校や高校などと連携し、ボランティアスタッフの受け入れも予定しているという。
併せて、同施設で7月から正式開催を予定している「駄菓子屋」もプレ営業を実施。船橋市場から仕入れた駄菓子を、子ども店長が販売する形式で行い、接客だけでなく会計も子どもたちが担った。
アイフルホームの担当者は「今後も、イベントやマルシェ、講座・講演会などの開催を希望する人に向けて場所貸しを広げていく。キッチンや施設を実際に利用してもらうことで、住宅設計や商品企画にも活用していきたい」と話す。
「てんこ森カフェ」は7月25日、8月29日(いずれも10時30分~15時30分)、9月以降は第2金曜(15時~17時)。