中華と和を融合した料理を提供する「縁-En-(えん)」(船橋市宮本4)が10月1日、京成本線大神宮下駅から徒歩2分、船橋大神宮の参道入り口近くにオープンした。
石井秀一さん、妻・志恩さん、秀一さんの妹・御山優さん(左から)
同店を営むのは、店主の石井志恩(しおん)さん、夫でシェフの秀一さん、妹の御山優さんの3人。秀一さんは船橋市出身で、薬円台南小学校、三田中学校の卒業生。ホテルニューオータニやミシュラン1つ星の中華「慈華(いつか)」(東京都港区)で腕を磨いた料理人。志恩さんはアパレル業界出身で、店舗デザインやメニューのデザインなどを担当している。
「地元・船橋で店を持ちたい」という思いで選んだ場所は、船橋大神宮を望む閑静な通り沿い。店名の「縁」には「全ての出会いはご縁によって結ばれる」という意味を込めている。
黒を基調とした店内は落ち着いた雰囲気に仕上げた。樹齢数百年のポプラの大木を使い、黒っぽいレジンと合わせてオリジナルで製作したテーブルが特徴。カウンター席6席、テーブル席6席を用意する。
料理は「中華の力強さと和の繊細さ」をテーマにしているという秀一さん。地元・船橋の「石上青果」(宮本6)や精肉店などから仕入れる食材で、「地域のつながりも大切にする」という。
看板メニューの「?特製 ぶっ厚いレバニラ」は、朝採れレバーを使い、独自の火加減で仕上げる。「土鍋麻婆(マーボー)豆腐」(以上、単品1,200円、セット1,350円)は秀一さんの思い入れがあるメニューで、熟成のトウバンジャンを使い、「コクの深い辛みが特徴」だという。
コース料理は、5,000円~1万2,000円で3種類を用意。自らも子育て中の石井さん夫婦は「子ども連れでの食事や料理、値段の相談なども受け付けている。大神宮を参拝した後の会食などにも利用いただければ。4人以上の利用で店内を貸し切れる。子どもが歩き回ってても、貸し切りであれば、家族で気兼ねなく食事を楽しんでいただける」とも。
ドリンクは、船橋大神宮にちなんだジンジャエール「船橋神社エール」(605円)が一番人気だという。辛口のジンジャーエールは、ショウガシロップにスパイスと赤唐辛子を加えて作った自家製シロップを使う。日本酒やワイン、紹興酒などもそろえ、青島ビールが作ったクラフトビール「青島IPA」(1,000円)も扱う。
「地元・船橋を盛り上げたい。家族と営む居心地の良い店で本格中華を味わってほしい」と秀一さん。「子育て中の女性が働きやすい職場づくりや子ども食堂との連携なども今後していけたら。地域に根差した店を目指したい」と志恩さんは展望を話す。
弁当形式でのテイクアウトにも対応。営業時間は、10時30分~15時、17時~21時。月曜はテイクアウトのみ対応。火曜ディナーと日曜定休。