船橋市地方卸売市場(船橋市市場1)では、12月29日・30日の2日間にわたり、年末恒例の「歳末大売り出し」を実施。一般来場者向けに市場が開放され、12月29日、買い出し客でにぎわいを見せた。
売り出しは毎年恒例の催しで、通常は業者向けの卸売市場に一般客が自由に立ち入ることができる貴重な機会として多くの市民がとらえている。関連商業組合棟では、しめ縄や門松、年越し蕎麦、掃除道具のほか、おせち料理用の食材や年賀用品などが販売された。
水産仲卸エリアでは、マグロの解体販売をはじめ、タラバガニや毛ガニなどの高級食材、タコやサケなど正月用食材の買い回りをする買い物客も見られた。
例年、仕事納め近くになると年内在庫を処分する目的で値下げが行われるケースも多く、日が昇る前からまとめ買いに訪れる買い物客が後を絶たない。
市場の年内営業は、30日正午頃に商品の販売を終えた店舗から年内の営業を終了する。多くの店舗では午前中に売り切れ次第、早々に営業を終えて年末の清掃作業に入る。市場関係者は「ピークの30日午前中は混雑が予想される。時間に余裕をもって来場してほしい」と呼び掛けている。
「年末の市場は年の瀬を感じられる特別な雰囲気がある。初めての人にもぜひ体験してほしい」と関係者。新年の初市は1月5日からの予定。