船橋・本町11月24日、燗（かん）で飲む日本酒をメーンに打ち出した創作飲食店「煮りん」（船橋市本町1、TEL 047-401-1480）がオープンした。

「煮りん」の外観（関連画像）

　店名の由来はオーナー清水貴司さん（40）のバイク好きから。「ほかに絶対にないような名前にしたかった。東海地方出身の友達が『～しりんよ」と言っていたのを思い出して『煮物しりんよ（煮物にしようよ）』という語呂で本店を名付けたのがきっかけ」という。

　店舗面積は約13坪。カウンター6席、6人席のテーブル2卓のほか、14人まで対応できる小上がりの座敷もある。貸し切りの場合は、30人まで対応する。

　同店のコンセプトは、「燗で飲む日本酒をどうやっておいしく飲んでもらうか」。コンセプトをもとに和洋の調理技術を使って料理を提供する。メニューの7～8割は洋食ベース。日本酒との相性がいい食材、調理方法でメニュー化している。

　看板メニューは、肉豆腐とレバームース（いずれも480円）、大阪名物として知られる「どて焼き」を同店風にアレンジした「どて焼き煮りん風」（680円）の3品。そのほか、アンチョビバター（380円）、ラタトゥーユ（480円）、合いガモコーヒーロースト（680円）など和食と洋食の技術や食材をアレンジした創作メニューをそろえる。

　燗で飲ませる日本酒も西日本（鳥取、福岡、島根など）の蔵元から取り寄せたものを中心に常時30種程度をそろえている。

　清水さんは市内飯山満出身。1年半前に千葉市中央区の本店を前オーナーから譲り受け、繁盛店として切り盛りしてきた。「ずっと、育ってきた地元の街・船橋に店を出したかった」と清水さん。船橋での出店話が出たとき、すぐに2号店の開店を決めた。

　同店を任され店長として切り盛りするのは小川友伸さん（37）。「船橋の方に育てていただきながらおいしい日本酒を提供していきたい」と笑顔を見せる。

　営業時間は15時～23時。15時～17時は食事メニューが「ちょい軽」メニュー限定となる。火曜定休。