御滝公園向かいの園芸農家「御滝花園」(船橋市南三咲2、TEL 047-448-2222)のビニールハウスで現在、約1万株のシクラメンが出荷のピークを迎えている。
同園は1918(大正7)年、三井財閥グループと千葉大学園芸部がオランダより輸入したチューリップの球根を試験栽培する日本球根植物試験場として開園。戦前はボタンや西洋シャクヤクなどの露地栽培を、戦後からは温室での花卉(かき)栽培に転換、日本国内でパイオニア的に生産と供給を果たしてきた。
シクラメンは1960年後半ごろから栽培を始め、同園の主要品目となっている。
今年は1年かけて育てた色とりどりのシクラメン約1万株が開花し、11月下旬ごろから温室を開放して直売している。中でも、まだ流通の少ない希少品種「プリマドンナ」はドレスのフリルのような花弁が特徴で、シクラメン愛好者からも好評。「通常のシクラメンに少し飽きてしまった方にもおすすめ」と、代表の三好邦周(くにちか)さん(42)。
他にもプリムラなどの花も販売しており、パンジーとビオラはすでにほぼ完売。同園では1鉢から1株まで対応し、それぞれの家庭の環境に適した栽培方法にも対応する。「友達に勧められて来たが、いろいろな種類の花があって目移りする」と、初めて同園を訪れた近隣に住む女性は話していた。
営業時間は9時~17時。直売所は1月初旬まで。