千葉県弁護士会京葉支部(会員数72人)が主催する「首都圏弁護士会支部サミットin船橋」が11月12日、きららホール(船橋市本町1)で開催される。
首都圏弁護士会支部サミットは、2003年より毎年、首都圏弁護士会に所属する11支部が持ち回りで行っているものでで、開催は9回目。各回、開催する支部が特有の問題点について議論し、市民にとって「より身近で、利用しやすい司法」を目指して開催しているという。
今回のテーマは「私たちのまちに裁判所『支部』を創ろう。-身近で、利用しやすく、頼もしい司法を目指して-」。千葉家庭裁判所市川出張所の支部への昇格、千葉地方裁判所支部設置の必要性を広く市民に認識させ身近で便利な司法をつくるきっかけとする。
現在、千葉家庭裁判所市川出張所には常駐の裁判官が一人もいないため、「事件処理の遅滞などが生じ、市民が利用する司法に影響を与えている」と考える同支部。「訴額が140万円を超える民事訴訟事件などに関しては千葉地方裁判所(千葉市)で行う必要があるため、利便性の点で市民に負担がかかっている」とも。
現在、千葉県弁護士会登録の弁護士は約530人で、同支部管内(船橋市・市川市・浦安市)では72人が登録。「人口密度から考えた場合、管内125万人に対して72人の登録弁護士は県内では相対的に少ない数」だという。
当日は、お笑いコンビのザ・ニュースペーパーが登場し会場を盛り上げる。基調報告とパネルディスカッションの合間に「コント」を披露する予定。
同支部の上野雅威支部長は「これから訴訟が増えてくることが予想される。近くで裁判を行えるようになることで、判決が早くなり裁判がスムーズに進むようになる。司法が便利になるためのスタートラインにしていきたい」と意気込む。
開催時間は14時~17時。一般も入場できる。入場無料。予約は不要。