第90回全国高校サッカー選手権大会千葉県予選決勝戦が11月26日、柏の葉公園総合競技場(柏市)で行われ、市立船橋が流通経済大柏を延長戦の末1-0で下した。
昨年度の決勝戦と同じ対戦相手。近年、千葉県大会での台頭が目立ってきた流通経済大柏に公式戦では4戦全敗。僅差ながらも歯が立たなかった。それだけに、この日の勝利が決まった瞬間、選手・監督から歓喜の声が上がった。「選手達への感謝の気持ちでいっぱい」と朝岡隆蔵監督は涙で声を詰まらせた。
前後半を通じて決定的なチャンスを得ながらも決定打を打つことなく一進一退の攻防が続いた両校。共に無得点のまま延長戦に入った。均衡を破ったのは延長戦の前半7分、セットプレーからのこぼれ球を後半から途中出場の菅野将輝選手がこん身のシュート、ゴール左隅に決まった。「シュートの際はGKの位置を見ていなかったが、『打つしかない』と振り抜いた。入って良かった」と菅野選手。
今年から「名門市船」の監督として就任した朝岡監督。全国出場への期待が常について回る中、苦手としていた流通経済大柏を破っての選手権出場は、全国での活躍も期待させてくれる。決勝点を決めた菅野選手は、「今はあくまで通過点。全国大会優勝が僕たちの目標」と力強く語ってくれた。
同校の選手権出場は3年ぶり18回目。全国大会初戦は、来年1月2日市原臨界競技場(市原市)で長崎日大(長崎)と対戦する。