東武鉄道船橋駅(船橋市本町7)1階コンコースで12月3日、船橋市中央消防署主催の防災キャンペーンが行われた。
職員と市民で構成されている船橋市消防局音楽隊によるクリスマスコンサート(関連画像)
同署では、火災の発生や救急出勤要請の増える12月を歳末警戒期と捉え、市民に防災・防火に対する意識を再確認してもらう趣旨で、毎年12月初旬に同キャンペーンを実施している。
1993年に船橋駅前のビル関係者らが防火対策で設立した、船橋駅前北口ビル共同防火管理協議会の「一日消防署長」と共に、市民への呼び掛けや啓発物の配布、各事業所の巡視、消防音楽隊のコンサートなどを行った。
「一日消防署長」は2001年度から始まった制度。東武ステーションサービス東武船橋駅、イトーヨーカドー船橋店、東武百貨店船橋店の3事業所の社員の中から毎年選抜されているという。
今年、第14代一日消防署長に就任した東武ステーションサービス東武船橋駅職員・松澤弥生さん(22)は、「就任したときは不安だったが、市民の皆さまに少しでも防災の意識を持ってもらいたいという思いで頑張った。無事に終えてホッとしている」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
この日は船橋駅1階コンコースで、市内の小中学生から応募された防災予防の絵画をまとめたカレンダーと同キャンペーンの内容を印刷したティッシュを、防災・防火の呼び掛けと共に配布した。
終盤には同署職員と市民で構成されている消防局音楽隊のクリスマスコンサートも実施。同隊は2015年2月28日に市民文化ホールで、初となる定期演奏会も予定している。
「毎年楽しみに待ってくださる市民の方も多い。キャンペーンを通じてあらためて皆さまに防災防火の意識を持っていただきたい」と、船橋市中央消防署予防係副主査の安西義昭消防司令補。