日本賃貸保証株式会社(本社:千葉県木更津市、代表取締役:梅田真理子、以下「JID」)は、千葉工業大学(所在地:千葉県習志野市、理事長:瀬戸熊修)未来変革科学部 安藤雅和教授と、データ活用に関する共同研究契約を締結しましたことをお知らせします。本共同研究は、賃貸保証業界におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させ、AIを活用した家賃コンサルティングの質と効率を飛躍的に向上させることを目指します。
■背景
不動産業界、特に賃貸保証業界では、空室率の上昇や経済状況の変動による家賃滞納リスクの増加など、課題が山積しています。これらの課題解決にはDXの推進が不可欠であり、審査業務へのAI導入が進む一方で、家賃コンサルティング(滞納解消の支援活動)は担当者の経験や対応力に依存する部分が大きいのが現状です。
JIDは1995年の創業以来、賃貸保証サービスを通じて長年にわたり独自の活動データを蓄積してきました。これらのデータには、入居者の属性、契約状況、滞納履歴、コンサルティング事例など、多岐にわたる情報が含まれています。これらのデータを分析し、AI等の最新技術を活用することで、より効果的なコンサルティング手法を確立できるのではないかと模索してきました。
■目的と概要
今回の共同研究では、JIDが保有するデータと、千葉工業大学 未来変革科学部 安藤雅和教授の経営学、データ分析、AIに関する知見を融合させ、以下のテーマに取り組みます。
- データに基づいたリスク予測モデルの構築
- AIを活用した最適な家賃コンサルティング手法の確立
- 顧客満足度向上に繋がる新たなサービスの検討
JIDが学術機関と共同研究に取り組むのは今回が初めてです。今回の共同研究を通じて、JIDはデータに基づいた科学的なアプローチで、賃貸保証サービスの品質向上、業務効率化、リスク管理の強化を実現し、賃貸業界全体の発展に貢献していきます。
研究代表者
安藤 雅和 教授
学校法人千葉工業大学 未来変革科学部教授 博士(経営学)
安藤 雅和教授のコメント
『日本賃貸保証株式会社との共同研究を通じて、実社会における極めて重要な課題の解決に貢献できることを大変嬉しく思います。JIDの豊富なデータおよび業務を通じて培った経験と本学の知見を融合させることで、賃貸保証業界に新たな価値を創造できると確信しています。特に、AIを活用したコンサルティング手法の確立は、業界全体のサービス品質向上に繋がると期待しています。』