イオンはこのたび、グループの環境戦略における新たな方針として、２０４０年までに、日本国内のグループ全店舗における、冷凍・冷蔵機器の自然冷媒（ノンフロン）化を完了する目標を設定しました。
　イオンは、２０１８年に策定した「脱炭素ビジョン」に基づき、温室効果ガス排出の削減と持続可能な店舗運営の実現に向け、冷凍・冷蔵機器の自然冷媒（ノンフロン）化を段階的に進めています。
フロン類の漏洩防止については、「脱炭素ビジョン」に先駆け、２０１１年に「自然冷媒宣言」を発表しました。以降、ＣＯ2や炭化水素を用いた自然冷媒機器の導入を段階的に進め、２０２５年２月末時点で約５,３００台を展開しています。
　しかしながら、多くの店舗では依然としてフロン冷媒が使用されており、気候変動対応・老朽設備対策、そして企業の社会的責任の観点からも、脱フロン転換は急務となっています。
　こうした状況を踏まえ、イオンはノンフロン転換を「脱炭素ビジョン」実現に向けた重要なステップと位置づけ、２０４０年までに日本国内のすべての店舗の冷凍・冷蔵機器を自然冷媒へ切り替えるという明確な行動目標を新たに掲げました。
　今後もイオンは、脱炭素社会の実現に向け、気候変動に対する責任ある行動を一層加速してまいります。

１．新たな目標
２０４０年度末までに、日本国内すべての店舗における冷凍・冷蔵機器を自然冷媒（ノンフロン）へ入れ替え

２．目標設定の意義
環境的意義：ＧＷＰ（地球温暖化係数）の高いフロン類からの計画的転換による温室　効果ガス削減
経済的意義：老朽機器の更新による保守費削減と補助金活用による導入促進
対外的意義：２０４０年ネットゼロ達成に向けた重要施策として、ステークホルダーに向けた説明力を強化
３．今後の展開計画（進捗目標）
老朽機器を優先に、店舗活性化や改装タイミングに合わせて、順次切り替えを実施してまいります。


【ご参考】
・イオン脱炭素ビジョンについて



・イオン自然冷媒宣言について
イオン自然冷媒宣言：「フロン類の漏洩防止と自然冷媒設備の導入推進」
　冷蔵・冷凍設備に使用されているフロン類は地球温暖化係数が非常に高く、大気への　漏洩が問題となっていることから自然冷媒への転換が求められてきました。イオンは　２００９年に日本小売業で初めて、地球温暖化係数の小さい自然冷媒（ノンフロン）の　冷蔵・冷凍機器を導入。その後、２０１１年には「イオン自然冷媒宣言」を発表し、以降も新店舗への導入などを中心に進めてきました。自然冷媒の導入に向けてはコストが　高いことや製造メーカーが少ないなどの課題がありますが、同業種・他業種などと連携し、積極的に導入を進めています。