プレスリリース

モルゲンロート、ChatGPTとAI技術を活用した紹介状自動生成システムを構築

リリース発行企業:医療法人社団モルゲンロート

情報提供:

 医療法人社団モルゲンロート(本部:東京都、理事長:小暮ひろゆき)は、柏みんなクリニック 柏院(院長:石川 携)において、ChatGPTを活用した紹介状の自動生成システムを構築し、医師の業務効率化を実現しました。従来、ワードを使用して紹介状を作成していましたが、本システムの導入により作業時間が従来の1/10に短縮されました。さらに、電子カルテのSOAP入力システムの活用を併せて進めることで、診療業務のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進し、より迅速で正確な医療提供を目指しています。
具体的には、OpenAI社のChatGPTを使い、診療情報提供書(紹介状)生成用のGPTsを作成しました。GPTsに対して、個人情報を除いて、年齢・症状・紹介先等の情報を入力すると、文章(Fig.1)が生成され、そこに、個人情報や対応やSpO2等必要情報を入力し、紹介状(Fig.2)を完成させます。


ChatGPTによる紹介状自動生成画面(Fig.1)


紹介状の完成形(Fig.2)

 当法人では、石川携院長が中心となり、処方箋印刷用やSOAPカルテ記載用等々自動化につながるGPTsを作成し、全院で活用をしております。カルテ記載用ChatGTPは、電子カルテへの転記、音声入力による転記機能を保有しており、院内の業務負荷低減に寄与しております。
また、バックオフィス側では、就業規則やその他各種規程を等を読み込ませた「小暮ひろゆき先生」という社内規程のFAQに対応するGPTs(Fig.3)も活用されております。


ChatGPT「小暮ひろゆき先生」(Fig.3)

○柏みんなクリニックイオン柏医院長 石川 携 コメント
紹介状の作成は、患者様の診療情報を正確に伝えるために非常に重要な業務ですが、一方で多くの時間を要する作業でもあります。ChatGPTを活用することで、作業時間を1/10に短縮できただけでなく、文章の統一性や明瞭さも向上しました。
更に、SOAP(Subjective:主観的情報、Objective:客観的情報、Assessment:評価、Plan:計画)カルテの簡易入力システムの導入により、診療記録の質を高めつつ、よりスムーズな診療を実現できています。医療のDXは、単なる業務の効率化だけでなく、医師が患者様一人ひとりと向き合う時間を増やすことにもつながると実感しています。これからも最新技術を積極的に取り入れ、より良い医療を提供できるよう努めてまいります。


石川 携 院長

○石川 携医師の略歴
学歴:琉球大学医学部医学科卒業
職歴:
・東京都保健医療公社 豊島病院 初期研修医
・東京都立大塚病院 小児科専攻医
・東京大学医学部附属病院小児科 小児集中治療班
・医療法人社団モルゲンロート 有明みんなクリニック 院長
・医療法人社団モルゲンロート 柏みんなクリニック 院長
資格
・日本専門医機構認定 小児科専門医
・日本集中治療医学会認定 集中治療専門医
・NCPR・PALSプロバイダー
TBSテレビ「news23」・フジテレビ「めざましテレビ」等メディア出演多数。
「news23」:https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1569813?display=1
「めざましテレビ」:https://mezamashi.media/article/15456110
取材依頼:h-jo@child-clinic.or.jp

○医療業界を蝕む問題
近年、高齢者の増加に伴う医療需要の高まりや、生活習慣病・悪性腫瘍治療を中心とする医療ニーズの変化、患者さんの生活や健康状態に合わせた総合的な医療の提供による長時間の診察・手術対応など、医師の長時間労働が問題視されています。2024年4月からは医師の働き方改革の新制度が施行され、時間外労働の上限規制が設けられました。
厚生労働省の第18回 医師の働き方改革の推進に関する検討会「医師の勤務実態について」(※1)によると、今回の新制度の時間外労働の上限である960時間を超える医師の割合は全体の21.2%となりました。また、日本医師会総合政策研究機構のリサーチエッセイ(※2)によると、人口1,000人あたり医師数は、日本は2.4人と、世界38ヵ国が加盟する経済協力開発機構(OECD)の平均3.5人と比較し、少ないことが指摘されています。
【参考資料】
※1:厚生労働省「医師の勤務実態について」(令和5年10月12日)
   https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/001232021.pdf
※2:日本医師会総合政策研究機構のリサーチエッセイ(令和元年9月17日)
   https://www.jmari.med.or.jp/download/RE077.pdf
○有明みんなクリニック×有明こどもクリニック 理事長 小暮裕之 医師 コメント
当法人は、患者さんが笑顔で安心して出産や子育てができる社会を創造することをミッションに掲げています。今回の取り組み時代は、ChatGPTが世に出て直ぐ始めております。
DXの推進、クリニックの経営効率化、業務の自動化などを加速させ、患者様にとってより快適な医療環境を実現するとともに、スタッフの働きやすさの向上にも取り組んでまいります。医師の働き方改革を支援することで、医療従事者の健康と働きやすさも向上させていきます。これからも革新的な取り組みを通じて、医療の質の向上と効率化を目指していきます。
 
○医療法人社団モルゲンロートの紹介
「笑顔で安心して出産や子育てができる社会を創る」をミッションに掲げ、有明をはじめとする豊洲・勝どき・田町芝浦の都内湾岸地域および千葉県柏にクリックを展開。医療×ITをキーワードに、地域社会と連携した包括的な健康促進を、AI技術を用いた診断および治療プロセスの向上や、従業員の満足度と多様性を尊重することで、クリニックのデジタルトランスフォーメーションのパイオニアとして、走り続けております。
○本プレスリリースの問い合わせ先
マーケティング担当 城 浩文(じょう ひろふみ) h-jo@child-clinic.or.jp

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース