船橋市役所が市内の魅力あるスポットを全国や世界に効果的に発信し、観光客を誘致するためにPRビデオを制作した。動画投稿サイトのユーチューブなどを通じて、2月16日から配信を行っている。
PRビデオは、船橋市役所内の架空部署「特案係(特殊案件発生時例外行動特別認定処理専門係)」に異動になった女性職員・観名光(かんなひかり)が、特案係の同僚で船橋通の職員・御船橋之介(みふねはしのすけ)と一緒に船橋市内の見どころを回るドラマ仕立ての設定。
第1話は、船橋駅南口のスクランブル交差点から船橋大神宮に至るまでの本町通りに店を構える森田呉服店、ひろせ直船堂といった老舗商店を紹介。船橋大神宮や割烹(かっぽう)旅館の玉川などと、歴史上の有名人物との関連などを紹介していく。エキストラとして船橋市役所の商工振興課職員も登場する。
主人公の観名光は、24歳の女性。船橋市民の若年層の多くがそうであるように、船橋に対しての愛着をそれほど持っていないという設定。今後、仕事を通じて船橋市のことを知り、船橋をどのように見るようになっていくのか、今後の展開に含みを持たせる脚本作りをしている。本編にはひそかに、松戸徹船橋市長も謎の多い男「ミスターF(ふなばし)」として登場している。
出演するエキストラや登場人物の多くも船橋市民。商店主や街歩き観光マイスターなど、それぞれ船橋市内で活躍している人物を取り上げ、効果的に登場させている。エンディング曲やCMソングには、船橋市が行っている音楽イベント「まちかど音楽ステージ」で活躍している地元アーティスト菅井マサトモさんやあざらしなどを起用した。
「第2話以降も順次制作予定。市民エキストラや市職員の方に出演をお願いして、みんなで作っていく」と、PRビデオを製作したキロックムービーの立川彰社長。
PRビデオを紹介する15秒のCMは、市役所エレベーターホールや1階ロビー、フェイスビル2階連絡通路などで放映するほか、市内公共施設や小中学校、商店街などにポスターを掲示しPRに努める。今回制作した第1話は、全国各地の観光PR映像が集まる祭典「第4回観光映像大賞」に応募予定だという。