船橋市漁業協同組合(船橋市湊町1、TEL047-431-2041)で2月21日、親子ノリすき体験・漁業体験が行われ、親子43人が参加した。
主催は市役所農水産課。同企画は、市民に地元の漁業を知ってもらうことを目的に組合協力の下、毎年行われている。
参加者は船橋漁協直販所「三番瀬みなとや」に集合。採れたばかりの生ノリを木枠に流し込んで形を整える「ノリすき」を体験した。ノリは水分を除いた後、形を整えて天日干し。「手作業による伝統的な方法で作ったノリは、機械に比べ手間は掛かるが、つや、味がとても良い」と、組合関係者。
ノリが乾くまで底引き船5隻に分乗し、約2時間の漁業体験を行った。堤防によって出現した通称「貝殻島」、停泊している初代南極観測船「しらせ」、幕張沖でスズキ・カレイなどを捕る底引き漁の見学も。
漁業体験後は、朝市で水産物の買い物を行い、事務所内で「船橋の漁業について」講義を受けた。昼食で提供された生ノリのみそ汁を味わった後、天日干しの場所に戻って乾いたノリを土産に体験は終了。
ノリと船が好きだという山尾侑理君は「操縦席に座って、船を運転できて楽しかった。生ノリは少し甘く感じた」と話した。子どもと一緒に参加した平山陽一さんは「地元船橋の漁業を間近で見られて大変勉強になった。漁師さん一人で底引き漁船を操業していると聞き驚いた」と話した。