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中学生が縄文土器のデザイン生かし創作-船橋・飛ノ台博物館で美術展

縄文土器を活用した創作美術展。中央の壁に掛けられた絵画が「海神は語る」

縄文土器を活用した創作美術展。中央の壁に掛けられた絵画が「海神は語る」

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 飛ノ台史跡公園博物館(船橋市海神4、TEL 47-495-1325)で現在、「日本の美を今に活(い)かした作品展」が開催されている。

館内の様子(関連画像)

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 2011年度より同館と隣接する海神中学校が共同で開いている同展。縄文土器を基にした創作美術品を展示する。同校がある場所はかつて飛ノ台貝塚だったことから、多くの縄文土器が発掘されており、同館で展示している。

 同校美術教師の石原輝代さんが、教育の一環としてこの縄文土器をデザインに取り入れた美術品を生徒に制作させたことがきっかけで始まり、今回で4回目となる。

 展示品は海神中学校の生徒による創作品だが、縄文土器に描かれた文様や「なでしこ色」などの日本の伝統色を取り入れ、日本古来の美に基づいている。「生徒たちは博物館で縄文土器や日本の古美術について学び、それを生かし時間をかけて作った」と石原さん。

 展示会のメーンとなるのは、美術部13人全員参加による絵画「海神(わたつみ)は語る」。「海神」とは海の神や水の神(竜)の古来の呼び名。壁に掛けられたその絵画は縦4×横3.3メートルと巨大なもので、重要文化財「建仁寺 雲龍図」などを参考に4カ月かけて制作、細部まで繊細に描写している。

 展示品は500点以上。1年生による「焼き物の器」、2年生による「型染めの布」、3年生による「ボックスアート」があり、1・2年生は全員参加で一人一作品を出展している。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。月曜休館。入館料は、一般=100円、小~高校生=50円、市内の小中学生無料。期間中、同校美術部員による展示解説も予定する。4月7日まで。

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