船橋市非公認で全国的に活躍しているご当地キャラクターのふなっしーが行っている震災孤児への寄付金を代行し寄贈するため4月2日、船橋の経営者らが「みちのく未来基金事務局」(仙台市泉区)を訪問した。
訪問したのは、船橋市のタウン誌「地域再発見マガジン!!MyFuna」を発行する山崎健太朗さん、船橋市の飲食店30店舗以上が所属する団体「船橋F.B.C.」代表の近藤智也さん、「船橋のなし」のPRを先頭に立ち行っている加納芳光さん、ふなっしーポイントカードの加盟店として周知に尽力している寺田伸一さんの4人。
船橋F.B.C.はふなっしー公認の梨ドリンクを1杯提供するごとに寄付、「船橋のなし」のPRでは、ふなっしーの梨箱や梨袋を使用している農家の売り上げから寄付、など各4団体がそれぞれふなっしーと連携し、寄付活動を行っている。
ふなっしーは、船橋市で地元活性化を目的とした事業を行う際には、同基金への寄付を前提に著作権などの使用を許可している。今回は、船橋の梨販促のため関わったキャンペーンとふなっしーポイントカードの失効分など、2014年の事業から派生した寄付金を合計した総額81万9,297円を同基金に寄贈した。
ふなっしーは、同事務局が把握している限りにおいて、2013年6月から寄付を始めている。ふなっしーグッズを製造している会社の名前で突然の振り込みがあったため、職員が謝辞の電話を入れたところ「ふなっしーさんが、ライセンス使用料を寄付してくれと指示したので」という返事があり分かったという。
現在までのところ、ふなっしー関連の会社やイベント関係からの寄付は1,500万円を超えているという。中にはふなっしーのファンを名乗る個人から多額の寄付がされることも。「ふなっしーさんがどこかでわれわれの活動を知り、協力してくださっている。ふなっしーさんのおかげで多くの方から寄付を頂いている」と、業務執行理事の竹中俊之さん。
同基金は、東日本大震災で保護者を亡くした学生に対して支援を行っている団体。発起人となったロート製薬、カルビー、カゴメ食品に途中合流したエバラ食品工業の4社のスタッフが運営している。活動運営などの経費は4社からの持ち出しで、寄付金は全て子どもたちの進学支援に充てている。
支援金は東日本大震災の震災孤児・遺児と認定されれば誰でも学費分の支援を受けることができる。返済義務が無いため、進学して夢を実現させようと頑張っている子どもたちの多くが活用している。4年間で424人の子どもたちに学費を支援してきたという。