船橋オートレース場(船橋市浜町2)で5月9日、船橋市内初の総合格闘技イベント「FUNABAHI BOM-BA-YE(フナバシボンバイエ)」が行われた。
同イベントの実行委員長は、世界で活躍する船橋在住の格闘技レフェリー島田裕二さん(48)。廃止の決まっている船橋オートレース場の存在意義を証明する目的と、「野蛮だと思われがちな格闘技を通じて頑張ることの大切さを伝えたい」という、長年格闘技に関わってきた島田さんの思いから開催された。
総合格闘技の団体DEEPの公式戦として、市内在住のフェザー級チャンピオン横田一則さん(37)の試合をメーンイベントに、船橋にゆかりのある選手が多く出場。学生プロレスの船橋ゴールデンプロレス旗揚げ試合、船橋市に本拠地を構える極真会館千葉県北支部による演武と組手、市内の愛好家によるテコンドーの演武と和太鼓のコラボレーション、ご当地アイドルや地元アーティストのコンサートなども行われた。
この日、同会場ではG-1レースの「黒潮杯」が行われており、同イベントの集客と相まって3000人以上が会場を訪れた。「手作りのイベントで至らない部分も多々あったが、多くの方に船橋の格闘家やイベント会場としてのオートレース場の価値を知っていただけた。今後も船橋市内で開催できるようなら続けていきたい」と島田さんは話した。
なお、横田選手はこの日の試合で無敗記録を13試合に伸ばした。同じ階級に挑戦者が居なくなったため、今回は1階級上のライト級で試合を行った。