船橋市運動公園(船橋市夏見台6、TEL 047-438-4461)内に設けられたホタル人工飼育施設「ホタルの里」で5月28日から、無料鑑賞会が開かれる。
鑑賞会は今年で32回目。「自然の大切さを知ってもらおう」と1985年(昭和60)から続いている。昨年は6日間の開催で、延べ6793人が来場。今年初めて開催期間を9日間に拡張して無料開放する。
ゲンジボタルの成虫の寿命はわずか7~10日といわれており「せっかくの機会をできるだけ多くの人に楽しんでもらいたく、今年初めて期間を延長した」と同園の職員滝口澄夫さんは話す。
ホタルの里は、運動公園敷地内の屋外斜面に、ネットで覆われた小屋を2カ所設置したもの。期間中には、職員たちが飼育した約1000匹のゲンジボタルが館内に飛び交う予定だという。ホタルは毎年職員たちが鑑賞会の終了後にすべて捕獲し、飼育箱に入れて産卵させ、翌年に向けて卵から飼育するという。これを一般業務と並行して、毎年繰り返している。
「今のところ、例年通り順調に育っている。井戸水を利用した水流の水質管理は大変。それにホタルの幼虫がエサにする『カワニナ』という巻き貝も飼育しなくてはいけない」と滝口さん。
開放時間は19時30分~21時。入場無料。雨天中止。6月5日まで。問い合わせは船橋市運動公園(TEL 047-438-4461)まで。