ふなばしアンデルセン公園近くの雑木林に3月2日、焙煎(ばいせん)コーヒー店「max and son's(マックスアンドサンズ)」(船橋市金堀町)がオープンした。
千葉市美浜区真砂で焙煎の店を経営していた松本義一さん(44)が妻の理栄子さん(34)と2人で開店した同店。千葉市内の店は、松本さんの両親が40年にわたって経営していた老舗店として地域に根付いていたが、同市の区画整理事業に伴い移転を余儀なく された。
現在、両親が経営する専門店は日本エアロビクスセンター(千葉市長生郡長柄町)内に移転し、営業を続けている。松本さんは移転を機に独立を決意し、妻の理栄子さんの実家が持つ現在の金堀町に新天地を求めた。「周囲が雑木林なので焙煎の機械が出す音を気にしなくていいところが気に入っ た」と松本さん。「好きな方にお越しいただき、ゆっくり過ごしていただけたら。夫婦2人の経営なので、のんびりとやっていきたいと思う」とも。
同店は数年前から、米ハワイ州のマウイ島でコーヒー豆栽培を手掛けている。標高3300メートルの山の中腹、1300メートル付近で約5000本の木を栽培する同店の農園は、現地の人々や仕事をリタイアして現地で生活を送っている人々の手でしっかりと品質管理される仕組みができているという。
「焙煎にこだわりこだわり抜いて、たどり着いたのが豆の栽培」という松本さんの店には、昔ながらの焙煎機も置く。「きれいに磨いて油も差してあるので使えますよ」とほほ笑む。
さらに、「古いワーゲンが大好き」という松本さん、同店を開店するとワーゲン乗りの仲間もドライブを兼ねて訪れて来るようになった。「ふなばしアンデルセン公園からの帰路にでも、ゆったりと時間を過ごすことのできる場所として定着していければ」とも。
営業時間は10時~20時。水曜定休。