習志野台公民館の近くに1月12日、「cafe mare(カフェ・マレ)」(船橋市習志野台4、TEL 090-4846-9056)がオープンした。
店主は及川未理さん(27)。20歳の時に「自分の店を持ちたい」と思い立ち、当時勤めていた舞台の裏方を辞職。まずは接客を学ぼうとディズニーストアに就職し、接客を身に付けた。並行してコーヒー豆の専門店にも勤務。独立に備えて朝の時間を使いコーヒーの知識を深め、2月13日で27歳になる直前に開店した。
店舗面積は約10坪で、席数はカウンター3席を含む18席。店内は白い壁とブルーの窓でビーチサイドのカフェをイメージしたという。
豆の知識を身に付けると、「見た目がかっこよくて好き」という理由でサイホンコーヒーを学べる店を探し、鎌ケ谷市内の「珈琲館」で技術を学んだ。技術を身に付けるに従って「温かいコーヒーを飲んでもらえる」「うまく入れられたかどうかがちゃんと分かる」という理由からサイホンコーヒーにますますほれ込み、サイホンの技術を磨いた。
地元は八木が谷。八木が谷北小学校、八木が谷中学校を卒業。実籾高校を経て5年前から習志野台に家族で移住した。以前、純喫茶だった同店に目を付け居抜きで契約。知り合いの工務店に頼み内装の基礎部分は家族で手掛けた。「目に見える部分の装飾、入り口のドアやサッシの青、カウンターを飾っているウエルカムメッセージや時計の装飾も自分でやった」と未理さん。手作りで味を出し、爽やかさを演出する。
「野球が大好きで生活が野球中心。千葉ロッテマリーンズが大好きなので海にしたというのもある」とも。同店では、千葉ロッテマリーンズの試合がある日にマリーンズのユニホームを着て来店客向けのサービスも検討しているという。
コーヒーメニューは、ブレンドコーヒー、アメリカンコーヒー、アイスコーヒー(以上350円)、おすすめコーヒー(450円)。カフェオレやウインナーコーヒー(以上370円)もそろえるほか、ジュースやフロートも用意する。
ランチタイムにはサンドイッチかライスの軽食ランチセットも提供。「店内に匂いが残るのが嫌。コーヒーの香りを楽しんでほしい」と店内での調理は簡単なものに絞り、日常的に飲みに来ることができる価格帯の維持に注力する。
家がすぐ近くなので「万が一失敗しても大きな痛手を負わないように」と用心に用心を重ねて今回の独立に踏み切ったという。「やるんだったら勝手にやりなさい」と両親は背中を押してくれた。「特別な店ではなく、皆さんの日常に溶け込んでいる店になりたい」と未理さんは笑顔で話す。
営業時間は8時~18時。