ふなばしアンデルセン公園(船橋市金堀町)で3月24日、園内を散策しながら樹木の知識を得ることを目的とした恒例の「樹木ウオッチング」が開催された。
樹木ウオッチングは、同園所属の樹木医・藤田さんの案内で同公園の中を散策するイベント。毎年5回開いているが、特に3月は園内に約800本ある桜の開花とも重なることもあり人気が高く、今年も先着25人の定員はすぐにいっぱいになったという。
この日のコースは、ワンパク王国ゾーンのイベントドーム前のメタセコイアから始まり、ポニー広場前のハクモクレンまで16種類を約30分かけて回った。
「長い間この仕事をしているが、この時期にコブシが咲かなかったのは初めて。今年は寒い日が続いているため、桜は4月上旬から中旬にかけて見頃なのでは」と藤田さん。
毎回参加しているという参加者も「桜が咲いていない3月の樹木ウオッチングは初めて」と話す。花が咲いている種類はわずかだったものの、樹木の見分け方などの話が披露された。中でも、梅・桃・桜の樹皮には特徴があり、桜にはしま模様、梅には模様がなく、桃は半分くらいがしま模様だという見分け方には、参加者も熱心に耳を傾けた。
本来この時期には散っているはずの、メルヘンの丘ゾーンのラインベルトアーリースイセンや、100種のパンジー・ビオラなどの開花も遅れている。藤田さんは「今年はこれらの花も満開の桜と一緒に楽しめる貴重な年になるかもしれない」と期待を寄せる。
次回開催は4月28日、「花と樹木のウオッチング」を開く。順調にいけばボタンやペチュニアなども鑑賞できる予定。