船橋市内に古くから伝わるご当地の味「ソースラーメン」が4月20日、船橋駅周辺のラーメン店6店で期間限定復活した。
ソースラーメンは、船橋市本町周辺に子どものころから住む40代以降の地元っ子であれば思い出す地域密着のソウルフード(地元料理)。スープのベースにソースを使い、スパイスが利いた香りが特徴のメニュー。しかし現在、船橋市内で「ソースラーメン」を提供しているのは「中華料理大輦」(船橋市本町4)ほか3店のみ。
期間限定でソースラーメンを提供しているのは、船橋市内では「拉麺阿修羅」(湊町2)、「三代目らーめん処 まるは 極」(本町1)、「麺屋 あらき」「らーめん BAR 963」(以上本町2)「戯拉戯拉」(本町4)の5店舗。(1店は八千代市内)フードプロデューサーでラーメン評論家の山路力也さんが仕掛けた。
「企画自体は昨年の早い時期から立ち上がったが、骨子が固まって実際にラーメンを作ったのは最近」と同企画に参加している「らーめんBAR963」店主の黒川裕士さん。「地元を代表するB級グルメの一つにでもなってくれたら」と企画に賛同した。
今回のソースラーメンで課されたルールは、「ラーメンもしくはつけ麺のいずれかであること」「ソース味のスープである事」「各店の特徴が出ている事」の3つ。
「らーめんBAR963」で提供する「ソースラーメン」(780円)は、焦げ茶色のスープに各種のスパイスを利かせる。「最初 はピリ辛スパイスのスープを食べてみてほしい。途中から生卵を割ってまろやかに変わっていく変化を楽しんでいただければ」と黒川さん。
事前の試食会で参加6店のラーメンを食べたという黒川さん。「この企画に参加している6店舗のラーメンは、どこのものも個性があっておいしい。どの店のものも自信を持ってお薦めできる」
ソースラーメンの提供は5月31日まで。