船橋駅周辺(船橋市本町周辺)の飲食店45店舗と大型ショッピング施設ビビットスクエア(船橋市浜町2)を会場に5月20日、「ふなばしフェスティバル」が開かれ、多くの来場者が船橋の街中を楽しんだ。主催は同フェス実行委員会(代表・相澤友夫さん)。
「市民発の新しい祭り」として開催する同フェス。今回は船橋駅周辺の食べ歩きイベント「ふなばシル」、ビビットスクエアを会場にした復興支援イベント「東北復興支援市」、同駅前のライブイベント「ふなきたフェスタ」「大人のための本の読み聞かせ」イベント、駅周辺の史跡・旧跡を巡る「街歩き」の5つのイベントで構成。
それぞれのイベントに実行委員長が就き、イベント同士が相互に連動しながら告知や集客を補い合うかたちをとり、ポスターやのぼり、チラシなどの告知物を共通ロゴで統一。市内各所で広報活動を行った。
メーン会場となった駅周辺では、「ふなばシル」に参加する目的で街歩きを楽しむ多くの来場者が「ふなきたフェスタ」のライブに足を止め観覧した。今回「ふなばシル」に参加したのは45店舗。イタリアン、和食、バー、すし、タイ料理などさまざまなジャンルの参加店全てで700円のチケット1枚と引き換えに1ドリンク&1フードを提供するルールで、来場者は飲食店のはしごを楽しんだ。
「ふなきたフェスタ」では、普段船橋市内で活躍している若手ミュージシャンが駅前の特設ステージでライブパフォーマンスを披露。当日は11組のミュージシャンが登場し場を盛り上げた。
ビビットスクエア会場で行われた「東北復興支援市」には、宮城県石巻市から牡鹿(おじか)半島の小網倉浜で「ほや」養殖漁を営む漁師「大漁プロジェクト」のメンバーや「田代島にゃんこプロジェクト」のメンバーが訪れ、震災後自らが種付けしたカキ3000個を無料で振る舞い、津波で流されてしまった生産手段を復活させる試み「一口オーナー制度」をPRした。
県内の被災地・旭市からは、生産者団体「うなかみの大地」や「旭農産物直売所研究会」のメンバーが出店し、旭市から採れたての新鮮な野菜を販売した。
会場周辺が来場者でにぎわう一方で、「『東北復興支援市』では3000人の方が石巻市のカキの無料試食をしたにもかかわらず一口オーナーが集まったのは11口。震災から1年がたって支援への意識が薄れてきているのを実感した」(同実行委員会広報担当の山崎健太朗さん)とも。