船橋警察署の裏通りに8月20日、自宅1階スペースを利用して、デザイン性の高いステッキを専門に扱う「素敵屋Alook(アルク)」(船橋市市場4、TEL 047-423-6605)がオープンする。
ステッキ製作者で店主の小倉恵美子さんは、デザインの学校を卒業し、着物の染色を行う会社に入社し6年間勤めた。その後、旅行好きが引き金となり貿易会社に転職、そ輸出入業を4年間経験した。
転機は、母のサヨ子さんが足に問題を抱えるようになり訪れた。サヨ子さんがつえを持つことを嫌がったのをきっかけに、ファッションとしての「おしゃれななつえ」を作ろうと海外へ。中の装飾を自由に変えられるつえにアメリカで出会い、それを日本用にアレンジをして販売したところ口コミで広まった。
店舗を持たず6年前からネット販売を行ってきたが、「実物を見たい」と自宅にやってくる客が多く、自宅リビングをその場しのぎのショールームにして対応してきた。来客にきちんとした対応ができるスペースを確保するため、このほど自宅1階スペースを利用しての開店に至った。
自宅1階の駐車スペース約1.5坪を利用して、ログハウスのような店舗を設置。内装は中が見えるよう窓を多く設計した。扱うのは、グラフィックデザイナーがデザインした杖(2万円~2万9500円)やスケルトンオリジナルステッキ(1万8000円)など。価格は2円前後~3円台が中心。
「つえというとどうしても介護のイメージが強くなってしまう。そのため、若くして足を悪くしてしまった方などはつえを買いにくい」と小倉さん。「つえも眼鏡のように、ファッションの一部として服装に合わせてコーディネートできるぐらいもっと生活に浸透してほしい」と話す。
営業時間は10時~18時。