船橋でサークルや教室運営、自宅サロンなどで活躍する「働くママ」が主催し、これから働こうとするママに向けた情報発信イベント「笑顔で働きたいママのためのフェスタ2012」が10月16日、ビビット南船橋(船橋市浜町2)を会場に開催された。
実行委員会発表によると、この日会場を訪れたママは約2500人。それ以外の来場者を含め総来場者数は5000人を超え、。同施設の平時の来場者数を大幅に上回った。
同フェスは、子育中の女性の就業支援事業を行っているコッコト(埼玉県さいたま市)が、地域で活躍するママに実行委員会を委託、大手の子育て関連企業や地元の有力企業などから協賛を募り、国内各地で開催している「パワーウーマンプロジェクト」の一環。これまでにも、代官山、浦和、仙台、博多、六本木ヒルズなどで開催されてきた。
会場では、実際にプチ起業(教室や自宅サロンなど小規模な起業)して活動する「働くママ」たちが40余りのブースを構え、これから働こうとする「プレ起業」、もしくはこれからママになろうとする「プレママ」たちを対象に体験型のワークショップや作品の展示を行った。
特設ステージでは、地元で既にプチ起業している「働くママ」7人によるパネルディスカッションや、「ママになってからキラリと活躍しているママたちの夢応援イベント」をテーマに「パワーウーマンコンテスト」、親子で楽しめる「マリンバ」「ファッションショー」などのイベントが行われた。
会場となった同施設1階スペースでは体験型のワークショップを主体に、2階ではフードコートの一角を利用して「マッサージ」や「リフレクソロジー」などの癒やしを主体としたブースを展開した。施設内ではほかに、バルーンアート体験や、親子で楽しめる絵本の読み聞かせなども同時に展開し子連れで訪れた来場者らから好評を博した。
この日、初めてイベントに参加した市内在住の澤谷加恵さん(26)は、「働いているママたちのキラキラした笑顔が印象的。私も資格を取って働きたいと思った」と笑顔を見せた。
同施設2階のフードコートのテナントでマネジャーを務める秋葉さんは、「普段の平日の2倍以上の来店があった」と、朝からの忙しさを喜んだ。
実行委員長の村田寿美礼さん(36)は、「協賛企業にも会場を提供してくれた施設にも、参加してくれたママにもメリットを与えることができた」と、初開催の手応えを語った。
コッコト代表の宮本直美さん(36)は、「震災の直後に、働くママを支えたいという一心でここまで来たイベント。取りあえず、各地で同じような動きを作り働くママの数を増やしていきたい。企業に喜んでもらいながら収入も増やしていけるようにしていきたい」と今後の方針を語った。