千葉ジェッツふなばし(以下、ジェッツ)は横浜アリーナ(横浜市港北区)で日本生命チャンピオンシップ(CS)決勝(2戦先勝方式)を「琉球ゴールデンキングス(以下、琉球)」と戦い、5月27日初戦は93-96と惜敗、28日の2戦目は73-88で試合終了となり、ジェッツは惜しくも三冠達成を逃した。
琉球と千葉、両者のブースターの「声炎」合戦ともなった横浜アリーナ
琉球は今シーズン西地区1位、昨シーズンに続いてのファイナルを迎え、対するジェッツは東地区1位を独走してのファイナル進出となった。今年3月に行われた「天皇杯」の決勝でも琉球と対戦し、天皇杯では琉球を制して優勝をもぎ取っていた。
そのため「前人未到の三冠達へ」「ROAD TO THE TRIPLE CROWN」を合言葉にプレーオフの駒を進めてきたジェッツだったが、決勝では第1戦を落とし、後がない状態で2戦目に挑んだ。この日はジェッツらしい試合運びで得点を重ねたいところだったが、琉球も3ポイントを決めていき、第2クオーター(Q)終了時、9点ビハインドで折り返した。
後半、第3Qでも富樫勇樹選手を起点として、ギャビン・エドワーズ選手やクリストファー・スミス選手がシュートを決め、一時は47-47と同点に。その後、フリースローから点を重ね、48-47と逆転に成功。しかし、ジェッツを古巣とする琉球のコー・フリッピン選手が1試合で21得点を挙げる爆発ぶりを見せ、73-88でゲームセット。ジェッツのジョン・パトリック監督は「このチームを誇りに思う」と選手たちをたたえた。
同日、横浜アリーナには1万3657人とBリーグ史上最多のブースター(ファン)が集まった。会場内はおおよそ半分がジェッツの赤、半分が琉球のチームカラーである白や金色で会場を染めた。
千葉県から母親と会場を訪れたという40代女性は「琉球は強かった。優勝できなったのは残念だが、横浜アリーナに『応炎』に来られただけでもうれしい。船橋アリーナとはまた違った雰囲気で楽しかった」と笑顔で会場を後にした。
ジェッツが優勝した場合のみ本町周辺で6月4日に開催が予定されていた「優勝パレード」は、残念ながら実施されない。ららぽーとTOKYO-BAY(浜町2)では4日、「フライトクルーチアリーダーズ STAR JETSシーズン報告会」「選手4人によるシーズン報告会」が開催される。STAR JETS報告会は15時から、選手報告会は16時からを予定。場所は北館1階・中央広場。