船橋・南本町の再開発地域に並ぶトタン物件の中に居酒屋「go」(船橋市南本町)がオープンして3週間がたった。イタリアで修業したシェフの料理が食べられると話題を呼んでいる。
イタリアでレストランを経営していた店主の料理はもちろんイタリアン(関連画像)
両親ともイタリアンシェフという環境で育った店主(40)は、自身もイタリアの料理学校を卒業し、イタリアでレストランを経営していた経歴を持つ。その後、帰国してイタリア料理のレストランを複数店舗経営するまで伸ばしたが、37歳で2度目の交通事故に遭い足を負傷。車いす生活を余儀なくされた。「完全には元に戻らない」と宣告され一時的に失業したという。
「どん底まで落ちたら後は這(は)い上がるしかない」と2年半のリハビリを重ね、つえをついて歩ける状態まで回復した。しかし、仕事が見つからず途方に暮れた。親せきに紹介され元飲食店で、当時空いていた同物件を借りて10月12日に営業を始めた。
「ぼろいところから這い上がっていく感じがいい」という同店は屋根も壁もトタンで覆われている。店内には、店主が大好きな「AKB48」のポスターが貼られている。10坪の店内にカウンター9席。床が傾いている「個室」もあるが、修繕が必要なため現在は使えない。さらに、トイレは昔懐かしい「くみ取り式」だ。
「女性客が嫌がるから本当は水洗トイレにしたいけど、ここは立ち退きエリアなのでリフォームすらできない」という。「将来の夢はトイレを水洗にすること」ととも。
営業時間は16時~翌2時。定休日は未定。