鎌ケ谷駅東口の商店街「すずらん通り商店会」が主催した初の「下町音楽祭in鎌ケ谷」が6月2日、鎌ケ谷駅から徒歩1分の皆川駐車場(鎌ケ谷市道野辺本町2)とその周辺で開かれた。
ロックンロールダンスを踊る森さん(左)とダンス仲間の森トウヤさん=鎌ケ谷で初の「下町音楽祭」
開催のきっかけとなったのは、実行委員長を務めた円並地(えんなみじ)誠さんと地元出身の若いダンサーたちとの出会いだった。昨年11月に円並地さんが営む「すし日本料理 和円~わえん~」(富岡2)にダンサーの川村謙太さん・諸橋月乃さんが来店し、ペアで出場した全関東ダンス選手権大会で準優勝したことを報告。トロフィーも見せてもらいながら喜びを分かち合った。
さらにその日の閉店後、3人で近くのスナックに行った際、偶然、ダンサーの森仁さんが来店。矢沢永吉のファンという共通点もあり円並地さんと森さんは意気投合し、森さんが自身のダンスを披露したり、一緒にツイストを踊ったりして盛り上がったという。
そんな出会いを経て、「鎌ケ谷出身のこの若者たちを応援したい。音楽で鎌ケ谷を盛り上げたい」と思うようになった円並地さんは経営者仲間らから資金を募って今回のイベントの企画を進めていった。
当日は柴田ひろみ鎌ケ谷市長も駆けつけた開会式の後、ステージでは歌・ダンス・楽器演奏・けん玉など、事前応募で集まった多彩な出演者たちによるパフォーマンスが披露された。開催のきっかけとなった川村さん・諸橋さん・森さんに加え、森さんのダンス仲間の森トウヤさんもダンスを披露し、観客からは大きな拍手が送られた。
併せて、鎌ケ谷市のマスコットキャラクター「かまたん」とのダンスタイムやカラオケ大会、周辺には同商店会やボランティア団体による模擬店や縁日、キッチンカーなども出店し、幅広い世代が祭りを楽しむ姿が見られた。
鎌ケ谷市内から訪れた?濱詩子さんからは「下町っぽいお祭りで懐かしい」、同じく鎌ケ谷市内から訪れた鈴木りつこさんからは「発表の場があると出る人も見る人も楽しめる」となどの感想が聞かれた。
同商店会の渡邉輝江会長は「近隣の大型商業施設やコロナ禍の影響で閉店した店も多いが、個人商店の多いこの地域に再び活気を取り戻したい」と話す。
「毎週のように実行委員が集まり企画を練った」と振り返る円並地さん。「今後も2回、3回と続けていき、鎌ケ谷を盛り上げていきたい」と意欲を見せる。