国産小麦を使った手作りベーグルを販売する「may’s bagle（メイズベーグル）」（鎌ケ谷市東道野辺7）が12月1日、東武アーバンパークライン・馬込沢駅から徒歩6分の住宅街の一角にオープンした。

子ども連れから年輩客まで幅広い年齢層が来店する＝船橋・馬込沢にベーグル専門店

　店主の渡辺麻衣さんは無類のベーグル好きで、3人の子どもを持つ母でもある。以前からマルシェなどでのイベント出店を重ね、家族の応援も受け、夢だった店をオープンした。「好きなことは突き詰めてしまう性格。人生いつ何が起きるか分からないから、好きなことをしたい」と話す渡辺さん。「できる限り自分の手で店を作りたい」と、床や電気などの内装を自分で手がけた。

　ベーグルには国産小麦「ゆめちから」を使用。低温長時間発酵で作り、ずっしりとし、モチモチとした食感が特徴。「子どもからお年寄りまでおいしく食べられるように」と、ほど良い硬さにすることにこだわる。同店で1日に焼くベーグルは、渡辺さん1人で100～150個程度。このベーグルを求め、開店前には長い行列ができる。「ありがたいことに1～2時間程度で完売している」と渡辺さん。

　同店では「プレーン」（250円）に加え、さまざまな種類のベーグルを並べる。一番人気の「自家製あんこ」（330円）には、あんも大好きだという渡辺さんが、ベーグルに合う味を研究して北海道産小豆を炊いたあんを練り込む。「小豆の味を生かすよう砂糖は最小限にし、3種類の砂糖を使っている。隠し味の黒糖がアクセント」と渡辺さん。

　その他、「黒豆豆乳きなこクリーム」（320円）、「不知火ピールチョコケーキアーモンド」（330円）など甘めのベーグルがあるほか、「明太ポテト」「高菜バターごま油炒めとだし卵」（以上320円）など食事系のベーグルも。ベーグルの間にフィリングをサンドした「ストロベリーチーズサンド」（380円）、「自家製あんことチーズケーキと焼き芋サンド」（350円）なども提供する。具材も全て手作りだという。

　「ベーグルは卵と油を使わないので、老若男女が安心して食べられる」と話す渡辺さん。「お客さまの反応を見て、味の研究を重ねていきたい。地域に愛される店になりたい」と意欲を見せる。

　営業は金曜・土曜の11時～16時。