15代続く老舗農家「かまくら農園」が7月13日、無人直売所(船橋市印内2)と「STUDIO SUN 西船橋店」(印内町)入り口横に自動販売機を設置し、野菜やアイシングクッキーの販売を始めた。
枝豆、ホワイトコーン、小松菜などの野菜を栽培し、最近はネット販売や直売所などでの消費者への直接販売にも力を入れている同園。自販機設置の背景について、代表の鎌倉優希さんは「直販の一環。傷などのある枝豆は『賄い枝豆』として正規品よりお得な価格にしている」と話す。「虫食い部分を取り除いたホワイトコーンは、ゆでたものを置いている。フードロス対策でもある」とも。
同自販機では、優希さんの妻・由莉香さんが作る自家製アイシングクッキーも取り扱う。もともと料理が好きで、子どもの誕生日の祝いにアイシングクッキーを作りたいと勉強を重ねてきた由莉香さん。「自販機に何を入れるか相談をした時に提案した。ちょっとしたプレゼントに好評」と話す。
商品や価格は季節により変わるが、現在は枝豆、ホワイトコーン(以上200円~)、アイシングクッキー(300円~)、冷やし焼き芋(350円~)などをそろえる。「購入してすぐ食べられるよう、ゆで枝豆の取り扱いも検討している」と優希さん。
「この地域は農家と消費者の距離が近い。当日収穫したものを置いているので新鮮野菜のおいしさを知ってほしい」と話す優希さん。「野菜を買いに来た人が加工品にも興味を持つなどの相乗効果が出れば」と期待を込める。