船橋市中央卸売市場(船橋市市場1)の青果部門4社の若手が協力して「船橋市場のならではの商品を生み出そう」と地元食材をメーンに使った「やっちゃばカレー」を開発し口コミを中心に話題を集めている。
商品名となっている「やっちゃば」は「野菜市場」を意味する言葉で、競りの掛け声が「やっちゃやっちゃ」と聞こえるところからきているという。企画者の浅沼仁さんは同市場内で青果卸業を営む山邦青果勤務。他の企画者3人もそれぞれが櫻井青果、カネマン、八百虎フーズという青果卸業勤務であることから、 「船橋には市場があるということを知ってもらうためのネーミングにしよう」と商品名を決めた。
カレーは、千葉県産の食材をメーンに使い、ごろっと大ぶりな野菜や豚肉が入っている点が特徴。少し辛めのルーが大きなジャ ガイモやニンジン、千葉県産のブランド豚「マーガレットポーク」を引き立てる一品。ニンジンは船橋産のブランドニンジン「ベータキャロット」を使用している。
内容量は220グラム。レトルトタイプを採用しており、家庭や職場での調理に手間がかからず、温めるだけで簡単に素早く食べることができる。
企画に取り組み始めたのは昨年夏ごろ。浅沼さんの取引先でご当地カレーを専門に手掛けている「磯山商事」(茨城県鉾田市)に依頼し試作品を今年8 月に完成させた。本格的に商品化できたのは今年10月のことだ。それまでの期間、4人は各地でご当地カレーを食べ歩き、カレーの味について試行錯誤を繰り返した。
通常であれば全国各地の新鮮な青果から安くて良いものを使う「卸業」の立場だが、今回は千葉県産の食材と化学調味料を使用しない調理にこだわった。
パッケージには、船橋市場の風景写真をちりばめたオリジナルデザインを採用、初回2500個を製造した。販売価格は630円。
「地産地消食材にこだわり、パッケージもオリジナルデザインを採用したので高くなったが、味には自信がある」と浅沼さんは胸を張る。
問い合せは山邦青果(TEL 047-423-0346)。