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東葉高速鉄道「海老川新駅」起工式 「駅中心にメディカルタウンを」

新駅の建設地

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 東葉高速鉄道が船橋市米ケ崎町と東町の一画で準備を進めてきた「海老川新駅(仮称)」整備の本工事に向け、5月23日、起工式を執り行った。

会場に展示した新駅のパース図=東葉高速鉄道「海老川新駅」起工式

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 同社は2024年4月8日、船橋市と「東葉高速線における海老川新駅(仮称)整備工事に関する基本協定」を締結した。海老川上流地区において、船橋市が掲げている医療や健康をテーマとした「ふなばしメディカルタウン構想」実現のため、医療センターの移転だけでなく、新駅の建設も、事業の一つとして計画してきたもの。

 起工式には同社、船橋市、施工を担当する大林組から関係者30人弱が参列し、船橋大神宮の神職によって祈とうが行われた。

 新駅は飯山満駅と東海神駅のちょうど中間辺りの場所に建設され、両駅から約2キロの場所。東葉高速鉄道に新駅が建設されるのは開業以来初となる。

 ホームは飯山満駅と同じく高架相対式となり、1階が改札、2階がホーム階となる予定。協定工事費は約71億4,300万円。うち約16億円は国庫補助を見込み、全額を市が負担する。

 東葉高速鉄道・石井慶範社長は「単なる駅ではなく、人と地域を結ぶ、地域のハブとしての機能を果たす駅となり、今後の沿線の魅力向上、船橋市全体の発展にも貢献できるものになる」と説明。「この日を迎えられたことは、船橋市、土地区画整理組合、地域の皆さまの理解あってこそ。改めて厚くお礼を申し上げる」とあいさつした。

 松戸徹船橋市長は、この場所は34年前に一度区画整理事業を手がけた場所だったが、一時断念したことにも触れ、「以前、この場所は市にとって核となる場所であるとしたものの、現在は住宅、資材置き場、墓地が広がるなど、無秩序な形のまちが広がってしまった。将来のため、今、新たにまちを作っていく必要がある」と話し、「新駅を中心にメディカルタウンを形成し、20年後、30年後のにぎわいを作る大きな核になると確信している」とあいさつの中で触れた。

 開業予定は2029年3月末。

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