
不用品の回収拠点「ジモティースポット船橋」(船橋市芝山4)が芝山のバス通りにオープンして、6月17日で2カ月がたつ。船橋市内初出店、千葉県内3店舗目となる。
ジモティースポットは、まだ使える家具や家電、衣類、食器などを持ち込むことで、地域内で有償・無償により譲渡できる仕組み。不要品を持ち込む際に予約は不要で、引き取り希望者は「ジモティー」のサイトで情報を確認し、店頭で引き取る。芝山に開業した同店では開業から1週間で約3500点の品物が集まり、1100点以上がリユースされた。そのごみ削減効果は約4トンに上ると試算する。
運営する「ジモティー」(東京都品川区)は2023年10月、船橋市とリユースに関する協定を締結。同店は官民連携による初の拠点として開設された。店内ではリユース品を展示・販売している。
同社コーポレート部の木下大地さんは「リサイクル店では、家電製品は製造から一定の年数以内でなければ買い取ってもらえないが、当スポットでは、正常に動くものであれば店で引き取って、次の人に引き取ってもらえる可能性がある。つまり、ごみの削減につながる」と話す。
「船橋市と協定を結んでいるので、市の粗大ごみ収集に関するページに、われわれのスポットのことも掲載されている。捨てるのにはお金がかかるけど、当店で引き取れればごみもコストも削減できると知ってもらえれば」とも。持ち込めるものは、原則として船橋市民が家庭で不要となった品物に限られる。
店頭に並ぶ品の中には、製造年数が5年以上前の家電(リサイクル家電を除く)のほか、ランドセル、ペット用品なども並ぶ。販売しているものもあれば、値がついていない(0円)ものもある。
持ち込み可能な品目は、家電、家具、子ども用品、衣料品、食器、本、CD・DVD、ペット用品など多岐にわたる。ただし、日本人形、大きな家具(組み立て時の3辺の合計が180センチ以上)、寝具やマットレス、19インチ以上の自転車、マッサージチェア、車のタイヤ、ズボンプレッサーなど、一部持ち込み不可なものもある。
木下さんは「引き取りの手続きはフォーム入力するだけで、5分ほどで終わる。時間もかからない点も喜んでいただけている」と話す。
営業時間は10時~19時。年末年始のみ休業。