食べる

新船橋駅近くに「カメココ・カフェ」 夫婦で開業、地域の憩いの場目指す

「KAMECOCO cafe」の外観。自転車は敷地内に駐輪可能

「KAMECOCO cafe」の外観。自転車は敷地内に駐輪可能

  • 2

  •  

 「KAMECOCO Cafe(カメココ・カフェ)」(船橋市北本町2)が東武アーバンパークライン新船橋駅から徒歩10分ほどの住宅街の一角にオープンして、10月5日で2カ月がたつ。

注文を受けてから、あうんの呼吸で準備に取りかかる水口さん夫婦

[広告]

 同店を営むのは水口さん夫婦。水口さんはこれまで都内で暮らし、共に会社員として働いてきたが、定年が近づいたことをきっかけに妻の実家があった同所へ戻ることを決意。築約50年の戸建てを改装し、カフェを併設した。現在は主に妻が店を切り盛りしているという。

 「世田谷に住んでいた頃、通院する母の元に通っていた時、近所のコンビニで高齢の方がコンビニ弁当を買っている姿を見て、この地域に憩いの場があればいいと思った。全てのタイミングが重なった」と水口さんは振り返る。

 店名の由来は、「自宅で飼っている亀にちなんで、『亀はここにいるよ』で『KAMECOCO』にした」と話す。店内にはテーブル席12席を用意する。

 カフェの開業を決めてから、コーヒー店を巡り、研究したという水口さん夫婦。コーヒー好きの夫は、器具ブランド「KONO」で知られる「珈琲(コーヒー)サイフォン」(東京都文京区)のセミナーに参加し、「コーノ式珈琲」の焙煎(ばいせん)・抽出技術を一から学んだという。

 看板メニューは、コーノ珈琲の豆「幻想ブレンド」を使った「ブレンド」(600円)。注文ごとに手びきし、時間をかけて一滴ずつ湯を注いで蒸らすことで、すっきりとして雑味のない味わいに仕上げる。同じ豆を使った「カフェオレ」(800円)や「ミルク・珈琲クラッシュゼリー」(900円)など、さまざまなアレンジメニューも用意。

 フードにはランチプレートを用意し、「気まぐれスパイスカレー」「トマトベースの煮込みハンバーグ」「ローストビーフ」(各1,300円)の3種から日替わりで1種を提供する。日替わりスーププレート(900円)もあり、いずれも前日までにインスタグラムでメニューを知らせている。

 「Little Breads To Go」(本町1)の食パンを使ったトーストメニューも用意。特注の3枚切り(約3センチ厚)にすることで、「食感と満足感のバランスが良くなる」という。「マーガリンではなくバターを使ったパンを探していたところ、Little Breads To Goと出合い、味も気に入って決めた」と水口さん。週末と祝日には、卵液にしっかり浸した「フレンチトースト」(600円)も数量限定で提供する。

 仕事や買い物帰りに立ち寄る人、親子、一人でゆったり過ごす人など、小学生から80代まで、幅広い世代が訪れているという同店。「思っていた以上に、近くにこういう場所を求めていた人が多かったのだと実感している。とてもうれしい」と水口さん。 「一人一人が心のゆとりを持てる場所になれたら。これからは私たちだけでなく、お客さまと一緒に育てていきたい」とも。

 営業時間は11時~17時(土曜・日曜、祝日は9時~)。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース