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飛ノ台史跡公園博物館で取掛西貝塚追加指定記念パネル展 土器の展示も

パネル展は同館3階の一角で開催

パネル展は同館3階の一角で開催

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 飛ノ台史跡公園博物館(船橋市海神4)で現在、「取掛西貝塚追加指定記念パネル展」が開催されている。

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 取掛西貝塚(米ケ崎町)は、船橋市飯山満町と米ケ崎町にまたがる標高約25メートルの台地上にある縄文時代の遺跡。東西500メートルに広がり、東京ドーム約1.6倍に当たる約7万6000平方メートルの面積を持つ。

 1999(平成11)年から続く調査の結果、約1万年前(縄文時代早期前葉)と約6000年前(縄文時代前期前半)の集落跡が確認され、集落の規模は関東最大級といわれている。

 しかし、その土地の5分の4は宅地や農地などの民有地が占めているため、2021年に船橋市で初めて国史跡に指定された際、地権者からの同意は約5割程度にとどまっていた。

 同展は今年9月18日、新たに土地所有者の理解を得ることができた史跡中央部の1919平方メートルが追加指定されたことを記念して企画。取掛西貝塚の見どころを紹介するパネルと共に、追加指定された場所で出土した土器を展示している。

 学芸員の狩野美那子さんは「今回展示している縄文土器は約1万年前に作られたもので、縄文土器の製作が始まった初期段階のもの。皆さんがイメージする土器に比べるとシンプルだが、縄を棒に巻き付けて平行の線を付けたりと当時のささやかな工夫が見られる。土器の先がとがっているのもこの頃の特徴でかわいらしい。そうしたじんわりとした味わいを感じていただけたら」と呼びかける。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は一般=100円、小学生~高校生=50円(市内在住の中学生以下は無料)。月曜休館(1月12日、2月23日を除く)、12月29日~1月3日・13日、2月12日・24日は休館。2026年3月22日まで。12月28日までは企画展「ふなばしを掘る 発掘速報展」も同時開催。

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